パソコンのデータを開けないようにし、復元のための金銭を要求する「ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)」の標的が、スマートフォンなどのモバイル端末にも移行し急増していることが5日、分かった。今春には日本語表示のタイプが初確認されたほか、利用者の顔写真が「脅し」に使われる例も発覚している。さらに悪質な手口に進化することも予想され、専門家は注意を促している。(福田涼太郎) ◆ロック解除に金銭要求 「注意!お使いのデバイスがロックされている」。操作が一切できなくなったスマホの画面には、デジタル数字のカウントダウンとともに、「残り時間は、罰金を支払います」とする意味不明の日本語の警告が表示。下部には、撮影した覚えのない自分の顔写真が「犯罪者情報」として掲載されている-。 これは、ランサムウェアに感染したスマホの一例だ。写真は、スマホが勝手にシャッターを切って撮られたものとみられている。 ネ