事件を起こしても「ごめん」で済んでしまった大臣 誰もが知る「天下人」と言えば、豊臣秀吉や徳川家康の名が挙がるが、栄華を極めた武将たちの裏には「身分制度」があったことも知られている。貧困層の対極にある特権階級の上級武士は豪華な邸宅に住み、美酒に酔い、大手を振って闊歩かっぽしていたことだろう。 さすがに今日においては、こうした「ヒエラルキー」は跡形もなく崩れたものだと思っていたが、どうも違ったらしい。 今、日本には「見えない階層」が存在しているのだ。「上級国民」と呼ばれる彼らは、単に社会的地位や所得といった「スペック」が高いだけではない。たとえ法を犯した場合でも「下級国民」とは異なるケースが待っているというから理解に苦しむのである。令和時代の新たな「身分制度」に一般国民の怒りは、静かに、しかし確実にたまりつつある。 「大臣を辞職し、会見で事実を認めて謝罪したことを考慮した」。東京地検特捜部は6