Flaming watch Flaming catch.(炎上を見る者は炎上に襲われる ネットの古いことわざ) カリスマ炎上ウォッチャーブロガーの禿田禿蔵氏は苦悩していた。 彼は炎上屋として、自身のブログとTwitterを駆使し、小学生ブロガーから国家機関まで相手を選ばず戦ってきた。デマが流れれば検証エントリーをあげ、学費クレクレサイトをできれば矛盾点と疑惑を晒し上げ、国の機関が情報漏洩を行なえば証拠を押さえて質問状を送る人間であった。 禿田氏は一流の炎上屋、武闘派ブロガーとして名を挙げた。 禿田氏はなぜ戦うのか。「正義ごっこがやりたいんだろう?」「ボヤにガソリンをかけて騒ぎを大きくして楽しんでいる」などと指摘されることもあったが、それは違う。彼の炎上モチベーションは「え、これはオカシクナイ?」という純然たる相手に対する疑問であった。その純粋な気持ちがあったからこそ、彼は十年以上魑魅魍魎が