科学でも工学でもイロイロな「量」を扱います.「長さ」とか「重さ」とか「熱さ」とか「速さ」とか.そういった量が「どれくらいのものなのか」を理解するとき,アタマだけではなくて身体で実感することが,科学でも工学でも大切なんですが,これは日頃から意識していないと難しいことです. おまえはペットボトルの中で泳ぐのか *1 「液体の温度を上げるために必要な熱エネルギー」は,私が化学の定期試験でたびたび使ってきたネタの一つです.ある年,「メタンガスを燃やしたときに得られる熱を使って温水プールの水温を上げる」場面を想定した計算問題を出したことがあります. こうした問題では最初にプールの中の水の質量を求めておく必要があります.たとえば25.0 mのプールで幅が10.0 m,平均水深が1.50 mだったとすると, (25.0 m)(10.0 m)(1.50 m)= 375 m3 という体積が得られるので,この