紙面で読むろうそくに火をともすキャンドルナイトの参加者たち=7日、埼玉県川口市 日本の温室効果ガスの総排出量の推移/地球温暖化対策をめぐる国内外の動き地球温暖化対策に関する各党の主張 文化くらし報道部・小林哲記者 日本の地球温暖化対策はいま、大きな節目を迎えている。京都議定書の温室効果ガス削減義務は4月以降は負わなくなった。これに代わる目標を秋にも国際社会に示さなければならないが、2年前の東京電力福島第一原発の事故後、新たな道は見いだせていない。 ■原発頼みの削減に限界 夕暮れの公園に、ろうそくの炎がともる。七夕の7日、埼玉県川口市で、電気を消して過ごす「キャンドルナイト」が開かれた。5年前のこの日、北海道の洞爺湖で開かれたサミットで先進国首脳が地球温暖化対策の強化に合意したことを受けて各地に広まった催しで、850人が参加した。 キャンドルナイトと言えば、夏至と冬至の夜に全国でおこ