文/Pan Asia News大塚智彦 今年6月30日に就任したフィリピンのドゥテルテ新大統領に対する評価が両極端の真っ二つに割れている。 フィリピン国内での評価は世論調査の数字にも表れているように非常によく、「英雄」とも表現されている。その一方で国際的には相当な悪評で、国際機関や人権団体、キリスト教組織そして米国政府にまでいちゃもんをつけられ、「独裁者」とまで指摘されている状況だ。 こうした中、9月6日からラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でドゥテルテ大統領は本格的な外交デビューを果たす予定だ。 ASEAN各国、日中韓、ラオスを歴訪予定のオバマ米大統領はじめ、各国首脳を相手に「英雄」振りをみせつけるのか、あるいは「独裁者」面を発揮するのか、南シナ海を巡る中国対ASEANの攻防と並んでドゥテルテ大統領の言動がマスコミの大きな関心事となっている。 「麻薬犯罪者を殺害せよ