【棋聖戦・梅田望夫氏観戦記】（１）相思相愛の羽生と深浦 (1/5ページ) - MSN産経ニュース井上勝博・奥出雲町長（右）を表敬訪問する羽生善治棋聖、米長邦雄・日本将棋連盟会長、深浦康市王位、里見香奈女流名人・倉敷藤花 ら ＝７日、奥出雲町役場仁多庁舎（撮影・浜坂達朗） 私は、昨年、一昨年と棋聖戦第一局の観戦記を書いた。しかし今年がこの二年と大きく違うのは、羽生善治棋聖の名人戦七番勝負がすでに終っており、羽生の過密スケジュールを縫うようにしての棋聖戦開幕ではないことだ。一昨年は、永世名人がかかった名人戦の終盤と棋聖戦の開幕が重なり、周囲も大いに気を遣っていた。昨年は、観戦記冒頭で「名人戦の激闘と並行しての棋聖戦開幕である。羽生さんは今年度に入ってから、１１戦４勝７敗（勝率０．３６４）、名人戦も郷田挑戦者に２勝３敗とカド番に追い込まれ、珍しく羽生不調説がささやかれている」と書いたように、名人戦第五局と第六局の間に棋聖戦第一局が組まれていた。しかし今年の名人戦では、羽生は四連勝で挑戦者・
