タグ

ブックマーク / note.com/psychs (6)

  • Twitter での6年間 #6|Satoshi Nakagawa|note

    (Twitter での6年間 5 からの続き) 2014年3月、グリーンカード、つまり永住権の申請プロセスをはじめることにした。そのときぼくは H-1B ビザで働いていたのだが、このビザには6年の最終期限がある。2010年10月からなので期限まで残り2年半しかなかった。一度期限が切れてしまうと、基的には国外に出ていかなければいけなくなる。H-1B で働いていてこれからも US で働きたいと考える以上、グリーンカードを取得する必要があるわけだ。 6月の WWDC で、iOS 7 にシェアエクステンション機能が搭載されるとの発表があった。社内でそれを実装するために優秀なエンジニア2人のチームが結成された。この機能はアプリから独立した拡張として別プロセスで動作するので、iOS に標準搭載されている Twitter 連携機能を直接使う必要があった。そこでその問題について詳しいぼくが認証部分をチー

    Twitter での6年間 #6|Satoshi Nakagawa|note
    punitan
    punitan 2018/10/20
  • Twitter での6年間 #5|Satoshi Nakagawa|note

    (Twitter での6年間 4 からの続き) 2013年の春ごろだっただろうか。上のほうの人が、A/B テストをプロダクト開発に活用することを推奨し始めた。A/B テストでプロダクトの方向性を決めていくというのだ。これにつられ、この頃の社内では A/B テスト万能論のような空気さえただよっていた。普通に考えて、A/B テストを数週間走らせてデータをとっても、それが長期的な成功につながるか判断できるはずがない。短期的に数字が上がるからといってユーザーの嫌がることを続けていれば、いつかユーザーの忍耐の限界に達してしまうかも知れない。そのユーザーの堪忍袋の状態をどうやって計測できるというのか、など疑問は尽きなかった。 そのころ Growth という大きな部署ができて、従来国際化を担当していた i18n エンジニアリングチームもその下に組み込まれることになった。Growth チームの強い権限のも

    Twitter での6年間 #5|Satoshi Nakagawa|note
    punitan
    punitan 2018/10/20
  • Twitter での6年間 #4|Satoshi Nakagawa

    (Twitter での6年間 3 からの続き) 2013年に入り、iOS 6 の普及率も十分に高くなったころ、同僚のエンジニアから1つの提案がなされた。ツイートビューを作り直そうというのだ。その時点での Twitter for iOS は、iOS の黎明期に Apple が推奨していたように、できるだけビュー階層を減らして描画するようになっていた。たとえば、ツイートビューには一切サブビューがなく、ツイートテキスト、プロフィール画像、ユーザー名、タイムスタンプなどのパーツは直接ツイートビューに自前で描画する設計になっていた。当初はそのほうがパフォーマンス的に速かったからだ。それから数年間の Apple によるハードウェア、ソフトウェア両面での改善の結果、ベンチマークを取ってみるとどうやらその設計はもう古いらしいことがわかった。たとえば画像を表示するときに、自分でビューに CPU で描画するの

    Twitter での6年間 #4|Satoshi Nakagawa
    punitan
    punitan 2018/10/20
  • Twitter での6年間 #3|Satoshi Nakagawa

    (Twitter での6年間 2 からの続き) 秋になると、上のほうが「Twitter は mobile centric company になる」という方針を打ち出した。つまり、それまではずっとウェブ中心の会社だったのを、これからはモバイル中心にシフトしていくという決意表明だ。その方針に従い、新機能を作るときにはまず iOS か Android に実装することが必須になった。もちろんプロジェクトに十分なエンジニアがいれば、ウェブも同時に実装してもいい。だが、これまでのようにウェブを先に作ってリリースしてから、あとで iOS と Android の実装を進めてリリースするということはしないことになった。その後のウェブトラフィックのかげり具合とモバイルユーザー数の伸びを考えると、いい時期のいい判断だったと思う。 そのころ、1人の男性エンジニア育児休暇で10週間の休みに入っていた。少ししてから

    Twitter での6年間 #3|Satoshi Nakagawa
    punitan
    punitan 2018/10/18
  • Twitter での6年間 #2|Satoshi Nakagawa

    (Twitter での6年間 1 からの続き) SQLite の導入とモデルレイヤーの刷新がうまくいったあと、ぼくは次のプロジェクトを探していた。何をやれば最終的に一番ユーザーのためになるか。そのときに選んだのは、JSON パーザーの置き換えだった。当時の Twitter for iOS は、YAJL という C で書かれた JSON パーザーをプッシュ形式のインタフェースで使っていた。プッシュパーザーはドキュメントパーザーに比べてピークのメモリ使用量は多少低くなるものの、パフォーマンスが悪くなる傾向がある。プッシュパーザーを使う側のコードは見通しが悪くなりバグが入りやすく、チームにとって頭痛の種だった。それを iOS 標準の NSJSONSerialization に置き換えることにした。Twitter for iOS のコードベースに存在するほぼすべてのモデルクラスの JSON データ

    Twitter での6年間 #2|Satoshi Nakagawa
    punitan
    punitan 2018/10/18
  • Twitter での6年間 #1|Satoshi Nakagawa

    2012年1月、Twitter の iOS チームに7人目のエンジニアとして入った。 たまたま最初の週が Hackweek だったので、通常の仕事は一旦停止。なんでもやりたいことをやっていいらしい。入ったばかりで何もわからない状態だったので、ぼくのメンターのテックリードがやっていた Twitter for Mac の多言語化を手伝うことにした。水曜にパッチをマージしてもらって、ぼくの担当部分は完了。その後は次週から始まる通常営業に備えてコードを読み始めた。 次の週からは通常のサイクルが始まった。毎朝スタンドアップミーティングがあり、各自の仕事の進み具合を他のメンバーと共有する。前職までは同僚がほぼ日人ばかりだったので英語仕事をしたことがなく、聞き取りがうまくできなかったのを覚えている。 この日からさっそく Twitter for iOS のユーザーとして気になっていた問題を直し始めた。

    Twitter での6年間 #1|Satoshi Nakagawa
    punitan
    punitan 2018/07/13
  • 1