「5年後、どんなデザイナーになりたいですか?」 10年以上前、新卒未経験だった私が、最初に入った会社で聞かれた質問です。 面接では誰もが通るこの質問。 当時の私は「1年先のことすら分からないので、壁にぶつかったら都度考えて軌道修正します」と答えました。平凡でよくある返しですが、その考えは10年以上経った今でもさほど変わってない気がします。 一方で、腹のなかでは「俺は俺の考える最強のデザイナーになる!」みたいな思いも抱えていたことを白状しておきます。私はデザイナーとして、得体の知れない何かに向かって、とにかく勝ちたい!と思うタイプのデザイナーでした。 私が働き始めた当時、デジタル界隈では中村勇吾さんをはじめとするFlasherが私のヒーローでした。何かに勝ちたい私は、中村勇吾さんが一時在籍していたbAという会社に中途で滑り込みます。 それからの5年間、とっくにFlashは使わなくなっていまし
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