本当の作品に出会えるのは10年に1回 取材・文:前田かおり 写真:奥山智明 『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く、孤高の作家・佐藤泰志氏の同名小説を映画化した『オーバー・フェンス』。舞台は北海道・函館。『マイ・バック・ページ』や『苦役列車』の山下敦弘監督の下、愛に不器用な男女の心の機微が、生々しくも繊細なタッチで描かれる。函館3部作の最終章とも言われる本作で主演したオダギリジョーと蒼井優が作品への熱い思いを語った。 ADVERTISEMENT 人見知り同士だった初共演から9年ぶりQ:故・佐藤泰志氏の原作による3部作の最終章と言われている本作ですが、出演されるに当たって、前2作を意識されましたか? オダギリジョー(以下、オダギリ):僕は前の2本は見ていないんです。だから3作目という意識はなかったし、佐藤さんについても全く知らない。山下監督で作品を撮るという話と函館が舞台ということ。それ
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