ベネッセアートサイト直島では、1998年に中国出身の蔡國強が「文化大混浴―直島のためのプロジェ クト」をベネッセハウスで完成させ、2016年からはシンガポール・ビエンナーレにベネッセ賞を移行させるなど、活動の最初期からアジア地域のアートに着目し、アーティストとの交流や作品の収集を重ねてきました。本展では、第12回ベネッセ賞を受賞したアマンダ・ヘンの写真作品や、これまであまり展示されることのなかった主要な所蔵作品等を紹介しています。これらの作品は、「1970年」、「バブル経済期」、「スクラップ&ビルドと都市化」といった、ある時代社会を色濃く反映するものから、より個人的な時代体験、世代間の差に言及するもの、あるいは、その時々の最新技術や素材を用いて伝統や普遍的な精神性を表そうとするものまで、異なる時代やその変遷について様々な思索を促します。また、アーティスト自らの身体を用いた表現も特徴的で、大