着るだけでスタイルがよく見える服を作りたい──そんなデザイナーの思いを実現するのは、他では目にすることができないほど厚手のオックスフォード地。男のシャツ姿をシャープかつ逞しく見せるには、生地にある程度の硬さとハリが必用だからだ。ただし、どんなにカッコよくても着心地が悪ければ意味がない。だから、袖から裾にかけてのインサイドにはジャージー素材を採用した。junhashimotoにとって構築感と快適性は、けっして相反する要素ではない。 男の服にこれ見よがしな色柄は要らない。だからこそサイドパネルのジャージーにも、極力身頃のオックスフォードと同じに見える素材を選んだ。しかし、あまりに自然な仕上がりゆえに、最大の特徴であるジャージー使いに誰も気がつかない。ならば、いっそこんなバリエーションがあってもいいんじゃないかと追加したのが、カモフラージュ柄のジャージー。逆説から生まれた亜種ではあるが、もはやこ