普段なかなか表に出てこない「作家とお金」の話が、すがすがしいまでに開示されています。別段いやみったらしい自慢という感じはなく、淡々とデータを公開しているような、そんな印象を受けました。 章立ては以下の通り。 第1章 原稿料と印税 第2章 その他の雑収入 第3章 作家の支出 第4章 これからの出版 おもしろいのが、第4章です。 この章では、出版業界の未来についておまけ的に書かれているのですが、むしろ内容的にみれば第1章から第3章の方がおまけと言えるかもしれません。現代は電子書籍が当たり前の時代なのですから、第4章だけを抜き出して200円くらいで販売してもいいくらいです。 なにせ森博嗣という作家のデータは、過去のデータでしかなく、出版業界が大きく変わってしまえば、将来的な推測の役にはほとんど役に立ちません。今から作家を目指す人は、もちろん「これからの出版」を見据えて動くのが賢明でしょう。 メジ
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