立花冷子 - マゾヒズムに花束を！両親のSMプレイを偶然目撃してしまったという体験談をたまに目にするが、性的な知識のない段階でもろにSMと遭遇する場合はやっかいだ。 今の世の中、「SM」という言葉や概念を全く知らずに、子ども時代や思春期を過ごすなどというのは不可能に近いのだろう。以前は、少なくとも昭和の前半までの時代は、体験や知識として偶然に触れる運命のようなものであり、SMというものを知ることのできる人というのはごく限られた少数の人々であった。あるいは気づくことのできるという感性においては、資質的にもごく少数の人々にしか理解不能な狭い世界であったのだ。 だからこそ、本来知るべきではなかった神聖ともいえる「何か」に「出会う」という未知なる感動があり、その後の人生を変えてしまうぐらいのインパクトがあった。 その出会い方は人それぞれであり、同じような出会い方をしても全く異なる結果になる。多くの場合、「SMに目覚めた人」は
