⚫︎本物語を最初からご覧になりたい方はこちら ⚫︎物語の概要をご覧になりたい方はこちら 「ごめん、後でな」 「なんでにゃ?」 「うーん」 「なんで?」 「…」 「ああ、にゃこ…」 大好きなにゃこさんに泣かれてしまい困ってしまうケイヒさん。 でも… ケイヒさんは、先ほどからぼんやりと薬箱を眺めていました。薬を飲むのは苦手なくせに不安な気持ちからつい、色んな市販薬を買い置きしたくなる 安心のためだけに購入しているから、1・2回使って…もしくは1回も使わないまま使用期限が過ぎてしまう薬も多いようです。 実はケイヒさん、ちょっとしたストレスで、今日もまた胃が痛い。でも薬を飲むかどうか迷っている様子です。 ケイヒさんは、可愛いにゃこさんに泣かれると本当に困ってしまう。 「分かった、分かったよにゃこ」 「にゃむ?」 「ちょっと調子が悪かったんだけど、今さ、薬飲むから…薬が効くまでもう少し待ってな?」