1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 20:26:24.22 ID:zWLLXH3v0 ──歩 「雪歩、本当にいいのか」 お父さんの声が、アスファルトと 睨めっこをしている私の頭の上で聞こえました。 ちょっとだけ勇気を出して、唇をキュッと結んで言います。 「うん、もう決めたことだから……」 ふくらはぎがパンパンに張ちゃうくらい急な坂道を登って、 平坦な道路を歩いて……。 私は一人、小さなビルを見上げます。 う、うん!わたし、これから変わるんだ! 階段を一段登るたびにドキドキが大きくなっていきました。 扉を開けて、その瞬間叫びました。 「あ、ああの!今日から、この事務所にお世話になります 萩原雪歩って言いますぅ!16歳です!よろしくお願いします!」 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/09/29(木) 22:16