進化し続けるつりた作品 描きたいという純粋な情熱が新しい表現の可能性を生み出していく はじめに 最近、古本屋では「ガロ」や「COM」が安くなっている。やはり購買層が限られているというのと、業界に出回りすぎていて値がつかないという状況のようである。おかげでつりたくにこの作品がそんなに苦労せず集めることができた。所有していなかったつりた作品が掲載されている「ガロ」は、三店舗を回っただけで20冊以上が手に入ってしまったのだ。もちろん、多少高くても我慢すればもっと簡単に手に入るのではあるが、全作品数が少ないマンガ家なので作品のほとんどが手に入ったことになる。 これらのマンガ雑誌を、私は少年時代に読んでいたことになる。不思議なのはそんなに裕福ではなかった筈の少年時代に、色々なマンガ雑誌を読んでいたということである。学習雑誌や月刊雑誌は一冊位は親から買ってもらえたと思っている。それを他の雑誌と学校