これまで、すべての制作工程を1人でこなしてきた、孤高のシンガー・ソングライター新川忠。2003年リリースの『Sweet Hereafter』は、モンド、エキゾチカと彼独特の耽美なメロディー・センスが折衷した作品として、多くのリスナーを魅了した。翌々年に発表された『Christy』では、フォークやロックなどのトラッドな要素を全面に出したことで、その豊かな音楽性を知らしめたと同時に、彼にしかできない宅録サウンドを確固たるものにした。そんな彼が、10年ぶりの新作『Painting of Lights』をリリース。西洋美術などのモチーフを、80年代シンセ・サウンドで表現した本作は、ロマンスと歌心溢れるポップス・アルバムとなった。しかも発売元は、新川とミュージシャンとして盟友であり、上質なポップスを提供し続けるバンド、Lampによる自主レーベル〈Botanical House〉から。 また、アルバム