以前すこし尋ねられてちゃんとまとめなきゃなと思いながら放置していたもの。海外の研究の邦訳文献中心に書いてみます。シオンだけで長くなったので、ひとまず3回分くらいに分けてかきます。というわけで第1回。このエントリも随時更新予定。[2019/04/18 『栄華にとって音とは何か』目次部 更新] ミシェル・シオン Michel Chion シオンはミュジック・コンクレートの作家としても活動しながら、理論的考察を多岐にわたり行なっているひと。著作は多岐にわたり、ピエール・シェフェールの音響オブジェ論に関する著作や音楽の表題性をめぐる著作もあるが、何より重要なのは、やはり映画の音響に関する先駆的かつ重要な数々の著作だろう。独特の用語を作って独自の思考を進めている人なので、アメリカなどの映画音響/映画音楽研究の本道とも少し異なる位置づけにあるようにも思うけれども、アメリカの映画音響に関するアンソロジー