―多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告― 私たちは、いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に役立てるための研究を行っています。平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所(呼称は2017年現在)管内にお住まいだった、40~69歳の男女約4万5千人の方々を平成24年(2012年)まで追跡した調査結果にもとづいて、血清総コレステロールと自殺との関連を調べた結果を専門誌で論文発表しましたので紹介します(Acta Psychiatr Scand)。 ベースライン調査時の血清総コレステロール値を用いたコホート研究 多目的コホート研究を開始した時期(1990年から