ドイツのマックスプランク研究所で行われた研究により、人間の胚の成長を一時停止する仕組みが存在することが示されました。 またこの仕組みを刺激することで、逆に胚発生を加速させられることが示されました。 研究者たちは胚発生の一時停止や加速を制御することで、不妊治療など体外受精技術が大幅に進歩する可能性があると述べています。 また今回の研究のユニークな点として、受精卵から成長した自然な胚を使わずに、ヒト幹細胞ベースの人工合成胚「ブラストイド」が使用された点があげられます。 今回は「ブラストイドとは何か?」を解説すると共に、命の一時停止の仕組みが存在する理由に迫りたいと思います 研究内容の詳細は2024年9月26日に『Cell』にて公開されました。