来年3月の開港は“望み薄” 静岡空港・強引計画のツケ 2008年9月19日(金)09:15 強引に建設が進められてきた静岡空港が、来年3月の開港予定を目前にして崖っ縁に追い込まれている。杜撰な計画と事業執行のツケが最終局面になって噴出し、静岡県は今、絶体絶命のピンチに立たされている。 空港開港には国による完成検査やテスト飛行などのチェックが義務づけられている。安全性を確保するためだ。完成検査だけでも2ヵ月はかかるため、静岡県は8月中に国への申請を予定していた。 ところが、致命的な問題が浮上し、完成検査の申請をいまだに行なえずにいる。空港周辺部に、本来ならば除去すべき立ち木や土石が残されているからだ。 立ち木については、制限されるべき高さを10メートルあまりも上回るものが数十本も存在しており、飛行機の離着陸を妨げかねない。県の杜撰な測量によるミスだ(『週刊ダイヤモンド』2008年6月2