フランスが厳格な学歴社会であることをご存じでしょうか。自由でのびのびとしたイメージが強いフランスですが、学歴・ディプロマの有無がその後の社会的地位や職業選択に大きな影響を与えています。 フランスの若者と日本の若者の違い。それは、「高校生の段階で人生の行く先を決めなくてはならない」点にあるでしょう。 【写真を見る】実は「ゴミだらけ」なパリの街 フランスは、日本とは比べものにならないほどの学歴社会です。義務教育は3歳から始まり(2019年までは6歳から)、大学へ進学するためには、「バカロレア」と呼ばれる国家試験に合格していることが条件になります。 ◆高校生で、早くも人生の岐路に立たされるフランスバカロレアとは、高校卒業前の6月に実施される「高校卒業資格試験」のこと。フランスの国民教育省が管理する国家試験であり、2024年には54万人を超える高校生たちが受験しました。この試験に合格すれば、フラン