深層学習時代になり, 言語処理の性能が大きく上がりかつ柔軟になったことで, 従来は不可能であった言語学的な研究, すなわち計算言語学の研究が可能になり, そうした研究が増え続けている。また, 言語学の側でもデータを用いた実証的な研究が必要になり, 自然言語処理によるサポートの必要が無視できなくなってきている。 こうした事情に鑑み、本ワークショップでは言語処理側と言語学側の双方から, 新しい時代の「計算言語学」へのアプローチを模索したい。具体的には, どのような方法で何が可能になっているかという言語処理からの立場と, どんな言語現象が分析を待っているのかという言語学からの立場から発表を行い, 可能性について議論したい。こうして言語について知ることは, 企業において実際に言語処理を行う際にも役立つはずである。 狭い意味で「役に立つ」という工学的な自然言語処理だけでなく, 言語を科学する計算言語