夢、ですか。 小さい頃はいろいろと夢を抱いておりましたね。 なんとかレンジャーになって、世界の平和を守る、とか。 ドラゴンボールを読んで、漫画家に夢見たり。 Jリーグが発足したサッカー人気が全盛期の頃、Jリーグチップスを食べながら、サッカー選手に夢見たり。 スラムダンクを見て、自分の頭より遥かに高いリングに豪快なダンクをぶちかましたいと夢見たり。 (そのときそのときに夢を見たものは一所懸命になって練習したものもあるが。今思えばどれも中途半端なのだ。) その後はなにを考えて生きていたかは覚えていない。 夢も、希望すらもなくなり、将来における不安が作り出す不穏な空気と先が見出せない真っ黒な絶望の中を、ふらふらと、無駄な時間が過ぎていく中を生きていたような気がする。 さて、そういったもののツケというのは社会との関わり合いが濃くなるにつれて、また普段身を置く地域や環境などによって身を以て知ることと