学校の勉強、受験用の学習だけでは、「使える英語」を身に着けることは困難です。そもそも国際社会で通用する英語とは、どのようなレベルなのでしょうか? 元外交官で、現在は教育者としても活躍する藤崎一郎氏が次世代へのアドバイスを綴った新刊『まだ間に合う』より、具体的な英語学習の方法を伝授します。 まずは耳の訓練 受験用でなく英語を本当にマスターしようという場合、どのレベルの英語になることをめざすべきなのでしょうか。 まずは耳の訓練、すなわち聞いてわかるようになることです。言語は、話すのも読むのも書くのも、自分に適したスピードと語彙力で行うことができます。知らない単語は辞書を引くこともできます。 しかし、聞くのだけは相手のスピードと語彙に合わせなければなりません。毎回聞き返していては誰も話してくれなくなります。スピーチやテレビのニュースを聞いて意味がわからなければ困ります。 聞いてわかることの重要