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たった一人でも職場を破壊しかねない「モンスター社員」。著書『小さな会社の採用 お金をかけなくてもここまでできる!』を上梓した、キャリアカウンセラーで社会保険労務士の中谷充宏氏が、採用担当者なら絶対に知っておきたい、面接で「モンスター社員」を見分けるチェックリストを公開する。 日本の会社は簡単に解雇できない 使用者からの申し出による一方的な労働契約の終了を「解雇」といいます。 ただ、解雇は使用者がいつでも自由に行えるものではなく、解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない場合は、労働者を辞めさせることはできません。解雇するには、社会の常識に照らして納得できる理由が必要です。 たとえば、解雇の理由として、勤務態度に問題がある、業務命令や職務規律に違反するなど労働者側に落ち度がある場合が考えられますが、1回の失敗ですぐに解雇が認められるということはなく、労働者の落ち度の程度や
消費者になじみが薄いが世界的大企業 トヨタ自動車の製品を「見たことが無い」読者はまずいないであろう。自分自身でトヨタ車を運転していなくても、「街中にあふれている」ことは言うまでもない。 実は、信越化学工業の製品も「街中にあふれている」のだ。信越化学HP「~きっと、どこかで、出会っています。~」を見れば、一目瞭然だ。自動車、カーナビ、エアコン、スマホ、携帯、パソコン、壁紙、タイヤ、電線、錠剤などほとんどありとあらゆる分野に「信越化学工業の製品」が存在する。 ただし、それらの製品にはトヨタ製の自動車のようなロゴや社名が入っているわけではない。多くの場合、他メーカーの完成品の一部としてひっそりと隠れているから気付かれないのである。 しかし、その目立たない信越化学工業が、時価総額では世界の化学工業メーカーの中で第4位(11兆9769億円、2023年12月末)である。 また、日本経済新聞 7月17日
乗り鉄、撮り鉄、駅鉄、時刻表鉄など、さまざまな楽しみ方がある「鉄道」追究すればするほど、新たな側面が見えてきて、「鉄道」の魅力には限りがありません。歴史、技術、鉄道の種類、高速鉄道、運用のしくみ……。車両や線路だけでなく、運用のメカニズムまで徹底的に解説した『最新図解 鉄道の科学 車両・線路・運用のメカニズム』(ブルーバックス)から、特におすすめのトピックを紹介していきます。 今回は、意外と知らない鉄道特有の「粘着駆動」について解説していきます。 摩擦を使ってレールを蹴る 現在、世界のほとんどの鉄道では、鉄車輪が鉄レールの上を転がるという組み合わせとともに、「粘着駆動」と呼ばれる駆動方式を採用しています。本節では、このような鉄道を便宜上「一般の鉄道」と呼び、粘着駆動のしくみを説明します。 粘着駆動とは、鉄道で使われる駆動方式の一種で、鉄車輪と鉄レールの間に生じる摩擦(鉄道では「粘着」と呼ぶ
人が認知症になるかどうかは、体質や遺伝といった「運命」で決まると思われてきた。だが最新医学の知見によれば、決してそれだけではない。日々の積み重ねが健やかな脳を作るのだ。 認知症は「不機嫌」から始まる なんだかイライラすることが多くなった。スーパーやコンビニのレジで、少し焦ってしまうことがある。睡眠時間が短くなり、眠りが浅くなった—。最近そんなふうに感じているなら、あなたの脳で、認知症のリスクが急速に高まっているサインかもしれない。 「日本人はほかの国の人と比べて、悲観的になりやすくストレスを溜めやすい傾向があります。じつは近年、ストレスを感じやすい人ほど、認知症を引き起こす脳内の老廃物『アミロイドβ』が増えやすいことがわかってきているのです」
すべては日本での「永住権」獲得のため…!中国人向け「移民ブローカー」が「日本語能力試験」で「悪質カンニング横行」を暴露 異国の人々との共存、異文化との共生―。令和の今、そうした言葉は抽象的な「お題目」ではなく身近な「日常」になった。その最前線では、かつてない異変と摩擦が生じている。現地取材でしか見えない驚くべき現実とは。 前編記事『「底辺中国人」はこうして日本にやってくる…!中国人向け「移民ブローカー」が明かす「悪質ビザ取得」の手口』より続く。 安倍晋三さん、ありがとう 「永住権」を取得するうえで手っ取り早いのが、法務省が定める「高度人材」に認定されることだという。以前は永住権の取得には原則10年の在留歴が必要だったが、'17年に「永住許可に関するガイドライン」が改定され、要件を満たす「高度人材」は最短在留1年での永住権申請が可能になった。 これは、「永住権取得までの在留期間を世界最短とす
近い将来、「働けなくなったら」「お金がなくなったら」「親の介護が必要になったら」「病気になったときに頼る人がいなかったら」「自分の亡きあとペットはどうなるのか」……。「これから先」を考えるだけで目の前が暗くなる人は多いだろう。 そんな悩みに、具体的に解決の糸口を示してくれる本が話題となっている。現代の貧困問題に20年近く取り組んできた雨宮処凛さんの『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』だ。 なぜ今、先の不安が尽きない人が増えているのか? <日本で「普通に生きる」は、もはや無理ゲーです…将来を《搾取》されないために知るべき『死なないノウハウ』>に引き続き、雨宮処凛さんに、人生の荒波の中で「死なない」ために知っておくべきことを伺った。
健康で長生きするためには、「食事」「睡眠」「運動」が大切……。多くの人が理解していることだろう。では、このうちもっとも大切なのはどれか、おわかりだろうか? 著書『老後をやめる 自律神経を整えて生涯現役』がロングセラーとなっている、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏が、その答えを科学的に導き出す。 「動かない」と食事も睡眠もとれなくなる 自律神経の老化を防いで、若々しくいるためには、食事・睡眠・運動の3点が重要になります。 当たり前のことだと思う人もいるかもしれませんが、では、この3つのうちどれがいちばん重要か、答えることはできますか? 答えは「運動」です。なぜなら、「動かない」は「食べられない」「眠れない」に直結するからです。 とくに定年を迎えると、運動量がガクッと減ります。意識して動くようにしないと、「今日も一日、一歩も外に出なかった」なんて毎日を送ることになりかねません。 動かなくなると
「文学部のやっていることは読書感想文とかわらない」「『文系』なんてお金をかけて学ぶ必要はない」——こうした根強い「文系不要論」に、どうすれば答えることができるのでしょうか。 人文系の論文・レポートを書くための技術を網羅的に提供する『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(阿部幸大著)では、「そもそも人文学の研究には意味があるのか?」ということも問われています。 世界的に評価される数々の論文を書いた気鋭の研究者は、この問いにどう答えるのでしょうか。 ※本記事は阿部幸大『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』から抜粋・編集したものです 「文系」学問は必要なのか? そもそも、なぜわたしたち研究者は論文を書くのか。正直に言おう、それは、単位のためであり、学位のためであり、就職のためであり、昇進のためだ。ようは、広義の「仕事」だから書くのである。
近い将来、「働けなくなったら」「お金がなくなったら」「親の介護が必要になったら」「病気になったときに頼る人がいなかったら」「自分の亡きあとペットはどうなるのか」……。「これから先」を考えるだけで目の前が暗くなる人は多いだろう。 そんな悩みに、具体的に解決の糸口を示してくれる本が話題となっている。現代の貧困問題に20年近く取り組んできた雨宮処凛さんの『死なないノウハウ 独り身の「金欠」から「散骨」まで』は、2024年2月に刊行されるやいなや増刷を重ね、すでに6刷という勢いだ。 なぜ今、先の不安が尽きない人が増えているのか? 雨宮処凛さんに、人生の荒波の中で「死なない」ために知っておくべきことを伺った。 「無理ゲー」は専門家からの知識で攻略できる ――『死なないノウハウ』は、誰に何を伝えたいと思って書かれたのですか? 雨宮処凛さん(以下、雨宮):貯金を5億円持っている人以外全員です。今、普通に
「文学部のやっていることは読書感想文とかわらない」「『文系』なんてお金をかけて学ぶ必要はない」——こうした根強い「文系不要論」に、どうすれば答えることができるのでしょうか。 人文系の論文・レポートを書くための技術を網羅的に提供する『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』(阿部幸大著)では、「そもそも人文学の研究には意味があるのか?」ということも問われています。 世界的に評価される数々の論文を書いた気鋭の研究者は、この問いにどう答えるのでしょうか。 ※本記事は阿部幸大『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』から抜粋・編集したものです わたしのコミットするフィールドのひとつであるアメリカ文学研究のトップジャーナル、American Literature 誌の掲載論文には、ひとつの著しい特徴があった。圧倒的に人種についての論文が多いのである。そうではない論文も、ほとんどが
「役所や学校の不祥事」ではない 今年6月、千葉県印西市で、宛名に「様」を印字し忘れた約1万9千通の納税通知書を発送してしまい、市がおわびしたというニュースが報道された。 一方、名古屋市では、今年4月以降、市立小学校の部活動に指導者が来ない、研修を受けていない人が来るなどといった保護者からの苦情が殺到しているというニュースが流れた。 さらに遡った今年3月には、川崎市で、小学校の卒業証書の筆耕(毛筆で書くこと)のために用意された卒業生名簿を紛失した(後に発見)という報道もなされ、話題を呼んだ。 こうした話題に触れた読者諸氏とすれば、「ああ、また役所や学校の不祥事か」と思ったかもしれない。確かにその通りなのだが、厳密に言うと少し違う。 「様」をつけ忘れたり、部活の指導に来るはずだったり、名簿を使って証書に文字を書くことになっていたのは、役所や学校の職員ではなく、委託先である民間企業などのスタッフ
中国人はなぜ「こんな簡単に日本に入国してくる」ように見えるのか...移民ブローカーが明かす「悪徳ビザ取得」の「ヤバすぎる真相」 異国の人々との共存、異文化との共生―。令和の今、そうした言葉は抽象的な「お題目」ではなく身近な「日常」になった。その最前線では、かつてない異変と摩擦が生じている。現地取材でしか見えない驚くべき現実とは。 第1章『「中国系オーナー企業」が茨城・成田空港近くの「ニュータウン200区画を丸ごと買収」…そこで起きている「ヤバすぎる異変」』より続く。 「転売ヤー」として荒稼ぎ 広東省出身の元銀行員である劉秀英さん(仮名・35歳)は、妻と今年6歳になる息子を連れて2年ほど前に日本に移り住んだ中国人移民だ。 都内の「中華料理店の経営者」を務めていることになっているが、実際の仕事は「転売ヤー」。東京ディズニーリゾートの限定グッズが出るたびに大量に仕入れ中国に転売、「贅沢はできない
実は無駄が多いマンションの大規模修繕工事。そのほとんどが、推奨される修繕周期では過剰と言えるのは前回連載で詳報した通りだ。しかし、まだある。特に戸あたり40~80万円と、高額な工事費を要する共用部給排水管の更新工事は推奨期間では早すぎるという疑念がある。 一般的には、30年程度が更新時期と言われるが、実際には漏水が増えてからの対処でも問題ないと業界関係者は指摘する。(*記事内容は編集部が保証するものではありません。実際のマンションの状況に合わせて情報を参考にしてください) 関東に築30年の50戸のマンションを所有する男性が言う。 「久々にマンション管理会社から送られてくる理事会議事録に目を通したら、驚きました。まだ全然問題なさそうなのに、わずかな範囲しかない鉄部の塗装に200万円近くかけていたり、LED照明3ヵ所の交換に17万円と、エアコンの交換より高いのはさすがにおかしいと思いました。
フィリピンの市長は中国人のスパイだった?…当選時に見られた「フィリピン生まれ」とは思えない、数々の証拠 フィリピンの市長が中国人としてスパイ容疑に フィリピン・バンバン市のアリス・グォ市長が、身分を偽装した中国人である可能性が高まり、世界中を驚かせている。かねてから世界各地で中国人スパイの存在が指摘されてきたが、これもそのひとりなのか。 ネットメディアなどで活動するフィリピン人記者、リウィ・メルカド氏は、「市長の中国人の父親、ジャン・チャン・グォ氏こそが中国共産党、人民解放軍と関係の深い人物で、スパイ活動をしていた疑いがある」と言っている。 ネット上でも、「市長は汚職まみれで、スパイにしては目立ちすぎ」との意見が多々ある。本件は3月の違法カジノ摘発から市長の関与が浮かび上がったもので、違法カジノや人身売買、ハッキング、マネーロンダリングを行なう犯罪組織の一角であった疑いが浮上。そこで判明し
昨年、バリ島に行った。夕暮れ時、燃え盛る炎の中、上裸の男達が口ずさむリズムにのったケチャダンス、洞窟の寺院から煙たいほどに立ちこめる香、銅鑼や鉄琴の響きが心地よいガムラン音楽。これらはどれも異国情緒に溢れるものであった。 しかし、バリ人の方から、万物に神性を感じる世界観、祈りと祭りを軸とした生活について聞いたとき、日本の神道文化にも通じる懐かしさを感じた。遠く離れた地域の文化は一目には違っていても、根底でどこか似ているように思えた。 遠い地域の文化がなぜ似ているのか、これは文化人類学における一つの究極的な謎である。百年以上にわたり、文化人類学者たちは諸地域の文化を記述し、それらの間に構造的なパターンを見出してきた。 本稿では、数理モデルのシミュレーションによって、文化を生む仕組みを調べることで、人間文化に普遍的な構造がどのような条件下で、いかにして生まれるのかを探求する普遍人類学の試みを紹
異国の人々との共存、異文化との共生。令和の今、そうした言葉は抽象的な「お題目」ではなく身近な「日常」になった。その最前線では、かつてない異変と摩擦が生じている。現地取材でしか見えない驚くべき現実とは。 「勝手に自宅の敷地に入られた」 「この前、買い物から家に帰ってきたら、わが家の駐車場に3、4人の見知らぬ男女がいて、何やら話している。聞こえてきたのは中国語でした」 成田空港からクルマで30分ほど、霞ヶ浦の南側に位置する茨城県稲敷市。不安げな表情を浮かべて語るのは、同市郊外の高台にあるニュータウン「江戸崎ネオポリス」に住む70代の女性だ。 「怪訝に思って話しかけると、その人たちは近くにある別の空き家に入居するらしく、ウチとその家をカン違いしていた。見晴らしをチェックしたかったそうですが、勝手に自宅の敷地に入られて、とても不愉快でした」 3年ほど前、この江戸崎ネオポリスに住むおよそ100世帯の
EVに乗らない人が間違えた「EVの未来予測」 かつて、ゼロックスが登場した当時も、コピーマシンの需要予測は実際の未来よりも大幅に下回った数字が算出されました。 前編『トヨタにピンチ到来か…「EV大逆風」の“最大の落とし穴”が発覚!EVに乗ってみてわかった、「EV時代は意外と早くやってくる」と確信した3つの現実』でも解説しましたが、この誤りは次のようにして起こりました。 コピーマシンがなかった時代、コピーは一枚か二枚しか作成できないのが常識でした。カーボンコピーと言ってタイプライターで書類を作るときにプリント用紙の間にカーボン紙を挟むことで、一度に二枚(ないしは三枚)の書類をタイプしていたからです。コンサルタントがコピーの需要予測をした際には、カーボン紙の売上高から計算して「未来のオフィスで使われるコピーの枚数はこの程度」と考えたのです。 ところが、実際はコピー機が便利だとわかったおかげで、
「EV大逆風」のなかで高騰する「テスラ株」のなぜ? 戦略コンサルティング業界に古くから伝わる失敗事例があります。 世界で最初にコンピュータが作られたときの専門家による未来予測では、世界のコンピュータ需要は5台だと明らかに間違った推計がされました。 当時は、コンピュータは軍が弾道計算をするための用途しかなく、その用途のために天文学的に高価な機械を買える国は5ヵ国しかなかったからです。 ゼロックスが登場した当時も、コピーマシンの需要予測は実際の未来よりも大幅に下回った数字が算出されました。コピーマシンがなかった時代、コピーは一枚か二枚しか作成できないのが常識でした。 カーボンコピーと言ってタイプライターで書類を作るときにプリント用紙の間にカーボン紙を挟むことで、一度に二枚(ないしは三枚)の書類をタイプしていたのです。 メールの宛先にCCと入れるのは、このカーボンコピーの名残です。 コンサルタン
対立していた市政関係者の意見 「彼は市長という権力を使って、なかったことをあったことにする」 そう口にしたのは、かつて広島県安芸高田市の石丸伸二元市長(41歳)と対立していた市政関係者だ。 東京都知事選挙の得票数で2位に躍進し、時代の寵児となった石丸氏。 メディアに登場しては過激とも受け取れる発言を繰り返し、何かと世間を騒がせている石丸氏だが、学生時代を知る人々の多くは、彼を「地味な子どもだった」と評していたのは、前回の記事『「おとなしく地味で目立たない」…石丸伸二氏の地元住民が語る学生時代の「意外な過去」』の通り。 一方で、関連記事『「都知事選で2位」の石丸伸二氏が出馬した「本当の理由」…安芸高田市長時代に残していた「4つのフェイク」』のように、市長としての実績について疑問視する指摘もある。 安芸高田市の市政関係者に話を聞いた。
窮地の「ラーメンスープ」メーカー大復活の秘訣は、なんと「漫画プロデューサー」が考案した「衝撃のマーケティング方法」にあった…! 大赤字だった業務用スープメーカー・クックピットが打ち出した施策はなんと、商品開発費0円、サンプルの提供料0円、集客支援0円という、常識はずれの大盤振る舞いだ。これらの施策によって劇的なV字回復を果たし、業界を覆う深刻なラーメン不況のなかで数少ない勝ち組となり、取引先を増やし続けている。 さらには有名店の“インスパイア”ラーメンが作れるようになるレシピ記事の大量作成、漫画の制作、サンプルのスープを詰めるハコをデカくて邪魔なものにする、といった単体で聞いただけでは何の効果があるのかわからない不可思議な施策を組み合わせることで、ラーメン店との成約率を上昇させ、契約に至るまでのサイト(期間)を大幅に短縮した。いったいどういう仕掛けなのか。 同社の取締役副社長で『鬼畜島』『
裁判官まで出動、証拠品を押収 今年4月30日午前のことだった。国政政党「日本維新の会」の愛知県総支部がおかれる名鉄瀬戸線、尾張旭駅前の雑居ビルの一室に緊張が走った。 急襲したのは、名古屋地方裁判所の職員たちだった。執行官が文書を読み上げ、女性の裁判官も出動し「証拠保全」手続きを行った。裁判所による「ガサ」が打たれ、これは夕方まで続いたのである。 捜索差押許可状などで「ガサ」を入れ強制的に証拠品を押収するのは基本的に警察や検察庁である。裁判所によるガサ入れなど異例のことだ。 「民事事件で証拠隠滅などの恐れがあると判断したとき、裁判所が証拠保全として証拠品の差し押さえをすることができます。たとえば医療訴訟では、カルテの保存期間が5年なので、そうした場合に行われるものです。ただその場合でも、裁判所に訴状が出てから行われることが多い。民事提訴がされる前で、しかも国政政党相手に裁判所がガサを入れるな
ある日突然10億円を手にしたらあなたは会社を辞めますか? その選択は意外に賢くないかもしれません。韓国で100万部の大ヒット。とてつもなく貧しい境遇から成り上がり、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した希代の起業家、キム・スンホ氏が語る「伝説のお金の授業」を邦訳版として書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けします。 10億円を手にして初めて「月給」の凄さがわかる 会社員のジェウク氏はある日、子どものいない伯父から10億円という大金を相続した。これからお金持ちの人生が待っているんだと思ってわくわくしたが、遺書をよく読むとふたつの条件が書かれていた。ひとつ、遺産を一銭も失ってはならない。ふたつ、年間の物価上昇率は利益から差し引く。 どうやら伯父は、自分の身内が贅沢や放蕩生活で資産を食いつぶすのを見たく
錬金術も「実験室」では可能だが 錬金術の起源は古代エジプトや古代ギリシアに遡ることができる。また、あのアイザック・ニュートンも、ナショナル・ジオグラフィック 2016年4月7日「ニュートンは錬金術で『賢者の石』を作れたか?」で述べられているように、「錬金術」にはまった一人である。 現在、「錬金術」は極めて否定的に扱われている。しかし、ある意味近代科学は錬金術から生まれたともいえる。したがって、ニュートンの時代には、「錬金術」と「科学」の境界は現在ほど明確では無かったといえよう(ただし、それでも前記記事でも述べられているように、錬金術は概ね怪しげなものだとされていた)。 しかし、その「怪しい錬金術」も、現代では(少なくとも理論的には)可能になっている。 例えば、113番元素であるニホニウムは、原子番号30の「亜鉛」と、83の「ビスマス」の2種類の原子核をひとつに融合させることによって作られて
意義ある結果だったのに、なぜ… まさかの3位落選に終わった都知事選以降、蓮舫氏が荒れている。 下馬評では現職の小池百合子氏に迫る勢いで2位につけていると予測されていたはずが、いざ蓋を開けてみれば小池氏には大差をつけられたどころか、2位の座を元安芸高田市長の石丸伸二氏に奪われる結果となった。問題は選挙後、蓮舫氏が四六時中SNSに張り付いてエゴサーチし批判者と「レスバ(※レスバトルの略。返信や引用の形で反論を書いて論戦に応じること)」に明け暮れていることだ。ついには立憲民主党の支持母体のひとつである連合にすら(もっとも今回は蓮舫氏が離党してつながりを失い、あるいは選挙協力を求めて共産党に接近し、支持を見送られたこともあってか)噛みつき、騒然となった。 現代ビジネスで掲載した前回の記事でも述べたことだが、とはいえ蓮舫氏の120万票という得票はけっして少ないわけではない。上振れも下振れもなく、岩盤
もはや「生態系も壊滅的」に違いない…「一変した噴火様式」がもたらした西之島の、恐ろしいほどに「いびつな火砕丘」 新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。そして、地球に生まれた島は、どのような生涯をたどるのか、新たな疑問や期待も感じさせられます。 今まさに活動中の西之島をはじめ、多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象を詳しく解説した書籍『島はどうしてできるのか』が、大きな注目を集めています。 ここでは、実際に現場を見てきた著者ならではの、体験や研究結果をご紹介していきましょう。今回は、2019年12月から始まった第4期の噴火活動における西之島の変化と、火山灰やドローンによるサンプル採取などのあらたな挑戦について解説していきます
古代ギリシャの原子論から、コペルニクスの地動説、ガリレオの望遠鏡、ニュートン力学、ファラデーの力線、アインシュタインの相対性理論まで、この世界のしくみを解き明かす大発見はどのように生まれてきたのか? 親子の対話形式でわかりやすく科学の歴史を描き出した新刊『父が子に語る科学の話』。本連載では、26万部を超えるベストセラー『独学大全』の著者・読書猿さんによる解説をお届けする。 なぜ科学には「冷たい」イメージがあるのか? 「科学」と聞いて、思い浮かぶイメージは何だろうか? 白衣を纏い、無機質な実験室で黙々と研究に励む科学者の姿? 黒板を埋め尽くす数式や難解な専門用語? あるいは世界を変えるような画期的な発明の数々? 今日、科学を「役立たず」だと謗る人は多くない。「理解できない」と拒絶するのもはばかられる。科学はとても役に立っている。日常生活の隅々までいきわたり、我々の生活を支えている。 けれども
立ち食いそばの名門が復活! 昨年1月、再開発のため立ち退きを迫られ、最後のごま油1斗缶が無くなったのを潮に閉店した虎ノ門『峠そば』が、7月18日午前7時から場所を茅場町に移して新規オープンした。 午前6時15分過ぎ、地下鉄茅場町駅2番出口の階段を上り地上に出た瞬間、ぷ〜んとごま油の香りが漂ってきた。 駅から徒歩1分足らずの店は、自宅兼用の自社ビルのため、これまで自転車で20分かけて虎ノ門まで出かけていたが、その必要がなくなった。「それでも午前5時15分から準備を始めましたね」と店主の柏木秀之さん(43)。厨房の蕎麦やうどんを茹でる窯も湯が沸騰し始めた。天ぷら鍋にも火が入った。 開店30分前、店の外に人影が見える。一番乗りは、『花王』に勤める吉田樹由(きよし)さん(52)で、千葉県八千代市から午前5時40分の電車に乗ってやって来たという。 「友人に鉄道オタクがいて、彼の勧めで立ち食いそば活動
「あんな気持ち悪い奴、好きなのか?」と言われ…35年前の夏「サザン以来の衝撃」でポップスを変えた「エグい音楽家」 山下達郎や松任谷由実ら、70~80年代の洗練されたサウンドが「シティポップ」として再解釈されて久しい。かたや、NewJeansやaespaをはじめとする韓流アーティストが、安室奈美恵やSMAPに代表される90年代後半~00年代前半のサウンドを当たり前のように取り入れる時代に突入した。 YouTubeやTikTokは音楽のカルチャーギャップの縮小に寄与し、「若いのによく知ってるね」なんて言葉は意味を為さなくなった。 であればなおのこと、過去の音楽のどのニュアンスが今の時代に求められているか、脈の一端を手繰り寄せ、ほどく必要があるだろう。音楽評論家・スージー鈴木の新連載「スージー鈴木のNow And Then」では、日本のポップスの知られざる側面にスポットを当て、今の時代に受け継が
2022年7月8日、安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから2年が経った。日本の歴史上に残る大事件にもかかわらず、すでに風化しつつ雰囲気もある中、「安倍晋三元首相銃撃事件」を題材にしたフィクション『暗殺』(幻冬舎、6月20日発売)が発売後から増刷(7月17日時点で8刷16万5000部)を重ねており、話題を呼んでいる。 作者は、戦後史最大のミステリーともいわれる「下山事件」を追い続ける作家・柴田哲孝氏。柴田氏に今作品を書いた動機や安倍晋三元首相銃撃事件への思いについて、インタビューを行なった。 「これは絶対何か裏がある」 安倍晋三元首相が銃撃されたのは、参院選期間中の2022年7月8日11時30分ごろ。奈良県奈良市の近鉄大和西大寺駅北口付近で街頭演説中のことだった。 内閣総理大臣経験者が暗殺されたのは、1936年に起きた「二・二六事件」の高橋是清、斎藤実以来。今回の事件は、日本国内のみならず世界中に
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