「原爆の父」と呼ばれる物理学者の半生を描いた米国映画「オッペンハイマー」を上映中の映画館「八丁座」(広島市中区)で4日、映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督(63)らによるトークイベントがあった。 片渕監督は「オッペンハイマー」の上映後、広島フィルム・コミッションの西崎智子さんと登壇した。片渕監督は「B29から落ちてきたものが、遠いアメリカの砂漠から来たものだということが、より具体的な姿をとって自分たちに迫ってきた」と感想を話した。 西崎さんは「オッペンハイマーの脳内をも追体験できる映画だ。ただ、つらい体験を話してもらった被爆者の顔が浮かび、それを単純に楽しめないという気持ちにもなった」と語った。 八丁座では8日まで原爆関連の映画特集として「この世界の片隅に」「原爆の子」「ひろしま」などを上映している。 片渕監督は「『オッペンハイマー』は(原爆が)投下された先を描いていないが、原爆の映画