メジロブライト、ランニングゲイル、シルクジャスティス、サイレンススズカ…名だたる人気馬を抑えて1997年のダービーを制したのが、サニーブライアンだった。騎手・大西直宏が「やり尽くした」と語った名勝負を振り返る。有料公開されていたSports Graphic Number 927号(2017年5月18日発売)『プレイバック戦国ダービー 大西直宏&サニーブライアン「あの一戦でやり尽くした」』を特別に無料公開します(肩書きなどはすべて当時)。 1997年春の牡馬クラシック戦線は実に混沌としていた。前哨戦をざっと振り返ると、きさらぎ賞はヒコーキグモ、共同通信杯はメジロブライト、弥生賞はランニングゲイルが優勝。4勝馬が不在で迎えた皐月賞で1番人気に支持されたのはメジロブライトだったが、11番人気のサニーブライアンの逃げ切りという波乱で幕をあけた。 ダービーでも、押し出されるような感じでメジロブライト