Tを軽く〆て、宴会場に戻る。 どうやらそろそろらしい。 LOUDNESSは何度も言う通り一曲だけだから、良い塩梅の時間、21:00位に放り込まれた。 そろそろ、だ。 嫌が応にも緊張が走る・・・。 一応メンバーには「良い」とは言われたが、それでも自信が無いことに代わりは無い。 もう1本位タバコを吸っておくか・・・。 と、最早精神安定剤代わりの働きをしているタバコを握り締めロビーに走る。 M―1の決勝の楽屋並に手が震えている私は、もう覚悟を決めるしか無い訳だ。 気付けば勢いで持ってきてしまったのだろう。記憶は無いがコーヒーのブラック、コップ一杯分が私の手に握り締められている。 「g13さん、次の一曲終わったら出番みたいっす。」 と、気付けば二つ下の後輩のMだ。 コイツも喫煙者のため、2人でタバコに火をつける。 「俺も演りたかったっすね。g13さんと。」 「何言ってんの?お前らとじゃ釣り合わない