みなさん、こんにちは!子育て奮闘中の薬剤師、まりこです。 よろしくお願いします。 これまで、くすりの歴史をくすりの起源からまとめてきましたが、今回でいよいよ最終回の「現代編」です。 2000年代に入ると薬の分野は驚異的な進歩をしていきます。 病気はなぜ起こるのか?くすりは何故効果があるのか?ということが分子レベルで解明されてきたからです。 それでは、詳しく見ていきましょう。 ___ 分子レベルの薬学へ 2000年代に入ると、薬理学、生理学、生化学の進歩により、病気の症状やその病気に対して薬がどのようにして効果があるのかということが分子レベルで解明されるようになりました。 これにより医薬品の開発は、合成技術と製剤技術と共に驚異的な進歩をしました。 例えば、胃潰瘍の治療薬「シメチジン」が誕生しました。そのほかに、がん細胞の中で特に発現したり増えたりしている分子を標的にした「分子標的薬」が開発さ