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  • 想い出は帰らない - 風のかたみの日記

    昼過ぎ、南南西の風が厚い雨雲を運んで来た。 一瞬にして空を覆うスコール。昔、パダンのホテルの部屋から眺めた景色に似ていた。 程なく大粒の雨が、風に揺れる街路樹の葉を叩き、行き交う車のライトが、濡れたアスファルトに滲んだ。 あの日も、心を閉ざして、嵐が過ぎるのを待つしかなかった。そして僕らが愛した優しい日々は、 いつしか物語に似た過去に変わった。 突然の電話のコールが、7回を数えて沈黙した。 ほんの少し間、鼓動と秒針のシンクロが乱れた。 深く息を吸いゆっくりと吐いた。 冷たいレモネードをひと口飲んだ。 やがて雨雲は走り去り、パールモーブの黄昏が辺りを包んだ。 何処か遠く、同じこの空の下、君は今、移ろう季節を、誰と見ているのだろう。 1986年の眩しい夏は終わろうとしていた。 昔作った歌を基に、洒落たショートストーリーを書いてみようと考えたが、残念なことに訳の分からない散文しか出来なかった。そ

      想い出は帰らない - 風のかたみの日記
    • 百日草(ヒャクニチソウ) - 風のかたみの日記

      何とか目標としていた1週間連続投稿の最終日を迎えた。普段それを習慣としているブロガー諸氏にとっては「何を大袈裟に」と思われるかも知れないが、私にしてみれば予想以上にハードで非日常的な体験となった。 何はともあれ、ここ迄続ける事が出来た最大の要因は、偏に読者の方々から頂いた「はてなスター」や「ブックマーク」「コメント」であり、心より深謝申し上げる。 そも、この「風のかたみの日記」は勝手気ままな雑記帳の様なもので、もとより崇高な志を抱いて始めた訳ではない。 従って、何ら一貫性を持たず、高邁な思想や該博な知識、卓越した技術、有益な情報、安易な受け売り等を提供する事、或いは傷つき挫けた心を癒し、励まし、寄り添う事はしない。 それでも、若し、出来るならば、このブログが、取り巻く環境に左右される事なく、色とりどりの花を、長期に亘って咲かせる「百日草」のような存在になればイイと願っている。 花   名:

        百日草(ヒャクニチソウ) - 風のかたみの日記
      • アーカイブは7月5日まで - 風のかたみの日記

        引き続きブログ休止中ですが、山田ひかる(id:myuhikaru)さんに代わって大切な「お知らせ」をお伝えします。 さて、去る6月5日「Cafe Duo Live vol.5 」とタイトルされた配信ライブをご覧になった方も多いと思う。 勿論これは、5回にも渡り法外な金額をボッタくりまくったカフェの話などではなく、荒川泰さん(key.)と山田ひかるさん(vo.)という、「はてなブロガー」でありながら、れっきとしたプロフェッショナルのミュージシャンによるライブ演奏のネット配信の事。 このライブのアーカイブ視聴期限が7月5日まで、というのがこの「お知らせ」の主旨である。 因みにこのお二人は、毎回、違うテーマを決めて取り組んでおり、今回は1970年代、世界的に一世を風靡したカーペンターズを特集。今も尚、色褪せないスタンダード・ナンバーを絶妙なアレンジで聴かせてくれる。 そして、荒川さんが奏でる華麗

          アーカイブは7月5日まで - 風のかたみの日記
        • ダイヤモンド・不愉快 - 風のかたみの日記

          きっかけはこの記事だった。 これによると本年1月24日以降、2月初旬まで、東京周辺からダイヤモンド富士が見られるという。しかもその条件は僅かにふたつ。先ず、富士山が西の方角にある事。そして晴れて雲が無い事。 この太陽と霊峰が織りなす絶景を、私は実際に眺めた事はない。というか、どうしても見たいという程のものでもなかった。しかし、それがわざわざ山梨や静岡まで出かけずとも観る事が出来るのであれば話は別である。 因みに、私の居住地から富士山までは、Google Mapで計測すると、直線距離で凡そ100km。それを300mmの望遠で撮影したものが下の写真。 (2022年1月1日 撮影) 『これだけ見えれば充分ではないか。方角は厳密に言えば西南西だが、多少太陽が富士山頂からずれても問題ないだろう』私はそう考えた。 後は天候である。これも、何せ1月6日に積雪があって以降、雨らしい雨は降らず、連日の乾燥注

            ダイヤモンド・不愉快 - 風のかたみの日記
          • 桜の森の満開の下 - 風のかたみの日記

            新型コロナウイルスに関する一連の出来事については、日々新たな展開を見せるので敢てここでは触れないものとする。 さて今日3月27日は七十二候の一つ「桜始開」。併せて3(さ)x9(く)=27という語呂合わせから「日本さくらの会」が1992年に「桜の日」と制定したそうだ。本来なら桜が咲き始める時期なのだろうが、今年は観測史上最速で開花した為、既に満開となった地域もあるようだ。 しかしながら斯かる状況下、どうしても花見の宴を開くというのであれば、自宅に桜の枝など飾ってこじんまりと行うしか手はないのである。 尤も私自身は(勿論桜は好きだが)今まで散々このブログに写真など投稿して来た割に、所謂一般的な「お花見」をする習慣は持ち合わせていない。 理由として先ずは煩わしい場所取り。しかも地面にシートを敷くだけでは尻や腰が辛い。加えて風が吹けば 桶屋が儲かる 埃が舞い、周囲は酔っ払いばかりで喧しく、おまけに

              桜の森の満開の下 - 風のかたみの日記
            • 帰るべき場所 - 風のかたみの日記

              都立高校が5月の大型連休が終わるまで休校と決まり、それに伴い小中学校でも同様の措置がとられる可能性が高い。感染者数は増加の一方で、政府の緊急事態宣言も取り沙汰される中、正に新型コロナウイルス禍はいよいよ長期戦の様相を呈して来た。 不要不急の外出を自粛し、三密を避ける生活は決して愉快でも快適でもない。しかし今は不平不満を言っている時ではなく、何も見えない明日に対し、もう一度気を引き締める意味で覚悟を決めてかかるしかないのである。 とは言っても、根っからノー天気なせいか、それほど悲愴な決意をもって生きている訳ではなく、どうやってこの有り余る時間を過ごしたらいいのか、そればかりを考える毎日だ。 とにかくインドアに特化した事柄が望ましいが、幸いなことに我が家には趣味で集めた様々な玩具がある。言うなれば私にとって「帰るべき場所」早速始めてみた。 先ずはギター。アコースティックとエレキを合わせれば全1

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              • 中秋の名月 - 風のかたみの日記

                ♪ そそら そら そら ウサギのダンス、タラッタ ラッタ ラッタ・・・ このままこの歌で終わらせてもいいのだが、それではお叱りを受けてしまいそうなので、早速本題へ。 さて、夜空で一番明るい天体「月」は、凡そ45億5千万年前、巨大隕石が地球に衝突(ディープインパクト)した際、飛び散った破片が固まって出来たと言われている。 従って「海」と呼ばれる表面の黒い部分は、当然地球と同じように大量の水が・・・無い。(日光が当たらない極地付近には氷が少しあるらしい) そしてその海と白く輝く山岳部分とが織りなす模様を、日本ではウサギが餅をつく姿にたとえた。 これが中国ではひき蛙、ヨーロッパでは木に繋がれたロバ、ロシアでは老女の横顔となり、地域や人種、文化等によって、物の見方も随分変わるものだとつくづく思う。(諸説あり) 我が国のわらべ歌「十五夜お月様」を見て跳ねるウサギは、月にいるのか地上にいるのか定かでは

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                • 季節の花(令和三年五月 2) - 風のかたみの日記

                  緊急事態宣言や蔓延防止措置が延長・追加される中、ここにきて私の周囲でも「コロナワクチン接種の予約が取れた」という声を聞くようになった。効果が現れるのは未だ先になるのだろうが、1日も早く世の中がいい方に向かう事を願って止まない。 一方5月15日、気象庁は沖縄に続き早くも九州北部から四国、中国地方の梅雨入りを発表、向こう1ヶ月予報では、今年は平年に比べ気温は高めだという。またあのジメジメ・ジトジトした嫌な時期の到来である。 勿論、雨の日には雨の日なりの風情というものがあるだろう。例えば色とりどりの紫陽花であったり、或いは小さな蝸牛や雨蛙。確かにそれらに雨はよく似合う。 恐らくそれは、四季を感じる事の出来る日本という国に住む者の特権かも知れない。私達は遠い昔から季節と共に移ろい行く景色を眺め、豊かな感情を育んできたのだ。 とは言っても、雨降りにカメラをぶら下げての散歩は少々辛いものがある。従って

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                  • 月への尽きない想ひ - 風のかたみの日記

                    深夜ふと目が覚めた。見慣れた寝室がいつもより明るく感じられた。よく見ると光はカーテンレール辺りから漏れている。外を確認すべく起き上がり、カーテンを開く。その瞬間、私の眼は光の正体を捉えた。満月! 小学生の時、天体望遠鏡を買って貰った。経緯台の屈折型だったが、フレキシブル・シャフトという縦横微調整可能な機能を備え、子供にしてみれば充分過ぎる立派な代物。 木星のガリレオ衛星は勿論、条件さえ揃えば土星の環を見る事も出来た。そして圧巻は何と言っても夜空で一番大きな天体「月」である。 それまでも写真などで、月の地表=白く輝く山岳部や「海」と呼ばれる黒っぽい平地、そして所構わず無数に空いた大小様々な穴ボコの知識はあった。しかし実際に自分の眼で見るのとは全く違う。時間の経つのも忘れ、いつまでも接眼レンズから目を離す事が出来なかった。 「天文学者になろう」そう考えた時期もあったが、やがてそんな事は忘れてし

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                    • 木綿のかもめが翔んでイスタンブール(1/2) - 風のかたみの日記

                      iPhoneのリマインダーという機能が、すっかり失念していた予定を教えてくれた。勿論、設定しておいたのは自分だが、Siriという有能な秘書をはじめ、便利な世の中になったものである。 その予定とは「オーケストラで歌う 青春ポップスコンサート 太田裕美・庄野真代・渡辺真知子」なる長いタイトルの演奏会。尚、このチケットを購入したのは昨年9月の事で、クリスマスディナーショーのように開演日が限定的ならともかく、覚えていないのも無理はない。しかも私は取り立てて、ここに名を連ねた三人のファンという訳でもないのである。 しかし三人とも一応名の通った歌手ではあるし、尚且つコンサート会場が家から近く、そしてチケット代が4,000円という安価だった事が、これに行く決め手となった。 とは言っても、彼女達について全く何の情報も持ち合わせていない訳ではない。 先ず太田裕美。彼女はその昔、NHKが音楽番組「ステージ10

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                      • GW特別企画(ひつじ さんとコラボ 1) - 風のかたみの日記

                        第1回 PAUL SIMON ポール・サイモン、その名前を認識してから彼是半世紀が過ぎた。とにかく彼について書きだしたら言葉は尽きないが、今回の目的は曲の紹介なのでそれには触れない。興味のある方はこちらをご参照。 ja.wikipedia.org ところで敵は「ひつじ」さんは一体どんな選曲をしたのだろうか。 storyofthesugar.hatenablog.com なるほど、そう来たか。思わず唸ってしまう程、なかなかマニアック。でもって私のは以下の通り。 Paul Simon - Peace Like A River - Live at iTunes Festival Paul Simon - Kodachrome (+lyrics) Paul Simon - (TV Special '77) Something So Right Paul Simon -Still Crazy Aft

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                        • 季節の花(令和三年六月2 ) - 風のかたみの日記

                          従前の予報とは異なり、関東地方の梅雨入りは平年より遅れるらしい。それでも見上げる六月の空は、今にも泣きだしそうに灰色雲が低く立ち込め、辺りを漂う空気は重く湿っている。 先日、知人が新型コロナウイルスに因って肺炎を発症、亡くなった。胆石で入院した際、院内感染したらしく、ICUで10日間持ち堪えたが、ついに力尽きたという。葬儀には参列しなかった。 連日、コロナ感染者数と死亡者数が報道される。いつからかそれを聞いても、さほど驚かなくなってしまった。 しかし、その値は決して無機質な数字などではない。泣いたり笑ったり、考えたり話したりしていた、血の通った人間が突然この世からいなくなっているのだ。 予て私は、自分の年齢が平均寿命の半分を過ぎた頃、これから訪れるであろう「老い」を思い浮かべながら「REST OF LIFE」という曲を書いた。 今回はこの曲に「季節の花」を添え、死んでいった者たちへのレクイ

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                          • 忘1.17 - 風のかたみの日記

                            今日1月17日午前5時46分、今年もまた私は、家の中からではあったが、南西の方角を向き、首を垂れ手を合わせた。 27年前、阪神淡路地方を襲った未曾有の大震災に於いて、個人的には親族や友人、知人を亡くす事は無かった。それでも長年続けて来たこの早朝の儀式は、私にとって自己満足のルーティンであり、失われた数多の尊い命に対する、せめてもの追悼の想いである。 あれから歳を経て、今となっては新たに語るべき言葉はもう見当たらない。それでも尚、何か記しておきたい衝動に駆られる。 ついては昨年ここに投稿した、あの日の私とその後に起きた悲劇(ドラマ)を再び添付する事とした。既読の方もおられると思うが、何卒ご容赦願いたい。 合掌

                              忘1.17 - 風のかたみの日記
                            • 季節の花 葉月 (ニ) - 風のかたみの日記

                              今週のお題は「暑すぎる」との由。確かに梅雨明け以降、いきなり猛暑日が続き、気象情報等では「命に関わる暑さ」という言葉を用いて熱中症への注意喚起を行っている。 暑さを形容する文言が年々先鋭化しているような気もしないではないが、しかし残念な事に未だに搬送されたり、不幸にも命を落とす人が後を絶たず、8月に於いてその数は、新型コロナウイルスに因る死亡者数より遥かに多いという。しかもマスク着用がリスクを高めるというのも何とも皮肉な話である。 実際のところ屋外に出れば、照りつける強い日差しは正に「肌に刺さる」凶器である事を思い知る。にも拘らずその最中、私は飽きもせず「川口グリーンセンター詣」を続けていた。 それにしても首からカメラを提げてうろつくのはかなりシンドイ。しかもマスクをしている為、息でメガネが曇り、更に暑さで集中力が欠けピントが甘くなる。そして何よりも肝心な被写体の草花が「夏枯れ」で元気が無

                                季節の花 葉月 (ニ) - 風のかたみの日記
                              • 季節の花 (令和三年一月 Ⅱ) - 風のかたみの日記

                                ここ暫くYouTube用の動画を作成していない。散歩がてらカメラは持っているものの、この時期咲いている花の種類は少なく、おまけにマスクから漏れる息でファインダーが曇ってしまう。 そんな状況を察してか「謎のWord 絵師」だるころ9216 (id:darucoro9216kun) さんから弊ブログ20万アクセス祝いに素敵な花束を頂戴した。 ふと最後に花束を貰ったのは目黒区民センターホールのステージだったかな? などと記憶を辿ってみたが定かではない。あの時、生まれて初めて奥行275cmのコンサートグランドピアノを弾いた事だけは覚えているのだが。 それはともかく、私は一回の散歩で200枚近く写真を撮る。どれもイマイチでパットしない。それでも撮り貯めた中から Instagram 等に少しずつアップしたりして様子を見て来たが、矢張りこの「はてなブログ」に鳴り物入りで投稿するのが私のスタイルである。

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                                • 季節の花(水無月2) - 風のかたみの日記

                                  梅雨入り宣言から凡そ一週間余り。真夏を思わせる気温の中、流石にマスクを付けたまま炎天下を歩くのは、かなり危険である事を体感した。そして漸く昨夜から雨が降り続き、梅雨らしい肌寒い朝が訪れた。 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言解除後も、食料買い出しは相変わらず三日に一度を守っているが、このところスーパーに行くと熟した梅の実が大量に並べられているのが目に付く。 それを見て私は、昨年久し振りに「梅酒」を漬けた事を思い出した。 上の写真は昨年仕込んだ時のもの。それが一年経つと下のようになる。 試飲してみると、これが甘い。否、甘過ぎる。明らかに氷砂糖の入れ過ぎである。フェイスブックの友人からソーダ割りにすればいいとアドバイスを貰ったが、どうしても飲みたい訳ではないので、暫く様子を見る事にした。その内、10年物になるかも知れない。 ところで雨が続くと困るのは先ず洗濯だ。我が家には乾燥機が無いので部屋

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                                  • シンクロニシティ(初回投稿2020年1月17日) - 風のかたみの日記

                                    あの日から26年の歳月が流れた。それは即ち、日本の人口の凡そ2割が「阪神・淡路大震災」をリアルタイムで知らない事を意味する。だが別に不思議な事ではない。私達の大部分もまた、1923年(大正12年)に起きた「関東大震災」を知らないのだから。 しかし私の中では、我が国を揺るがしたあの大災害に対し、どこかアウトサイダー的な感覚が今もなお残っている。それは多分、あの日あの時、遠く離れた場所にいたからかも知れない。否、恐らくそうに違いない。 以下はその当時の状況を昨年記述したものである。思う所があって再掲する事とした。 先ず最初に。この「シンクロニシティ」というタイトルを見て、大集団女性アイドルの歌についての記述だと思った方、申し訳ない。そうではないので悪しからず。 さて、1995年1月、未だお屠蘇気分が抜け切らない内に、私は初めてインドネシア共和国へ向かった。目的は観光ではなく、旧通産省所管の外郭

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                                    • 謹賀新年 - 風のかたみの日記

                                      明けましておめでとうございます 本年も宜しくお願い申し上げます 富士山は2022年1月1日07時20分に撮影

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                                      • フレンチで昼食を - 風のかたみの日記

                                        先日漸く緊急事態宣言が解除され、これで少しは自由に食事等が出来るかと思っていたが、またしても全く未知の変異株が登場し、世界を揺るがしている。 しかしながら私には既に会食の予定があり、店も予約していた。「はてさて、これはどうしたものか」 だが、オミクロン株なる新種の市中感染が確認された、という報道は未だされていないし、であるならば、もしこの機を逃せば、また長い STAY HOME 生活を余儀なくされるかも知れない。しかも今回は昼間のランチ、挙行人員は僅かに二名である。 一応、同行者にも打診してみたところ、中止する気は毛頭無い模様。考えが甘いと言われればそれ迄だが、予定通り実施する事に。ちなみに選んだ店はここ。 <公式ホームページ> www.pontdorinno.com この店がある東京都中央区日本橋室町界隈は、旧財閥系不動産会社による再開発が進み、すっかり街の様相が変わってしまった。昔から

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                                        • 連載開始のお知らせ - 風のかたみの日記

                                          改まって告知する程の事ではないが、以前から考えていた企画を実行しようと思う。実を言うと私には、この「風のかたみの日記」の他に別IDで2016年から始めた創作小説を掲載するブログがある。 だが全く何の予備知識も無いまま見様見真似で「はてなブログ」に立ち上げたものの、読者登録は知人ただ一人。アクセスも無ければ、当然「はてなスター」、ましてや「はてなブックマーク」等にお目にかかる機会もなく、ひっそりと開始し、誰にも知られず終了した。 勿論、内容が稚拙であった事は否定しない。それでも自分で言葉を紡いだ物語ではあるし、何とかして多少なりとも陽の当たる場所を与えてやれないものかと常々考えていたのだ。 因みにこの小説というのは大学1年の夏休み、暇を持て余していた私が、ある事情から急遽書き上げたもので、題して「青春浪漫 告別演奏會(フェアウェル・コンサート)顛末記」。1973年12月から翌年3月までの高校

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                                          • あの素晴らしい夜をもう一度 - 風のかたみの日記

                                            フェイスブックに登録している方ならご存知の事と思うが、メニューの中に「思い出」という機能がある。これは当該日と同じ月日に以前自分がシェアした写真や文章がある場合、それを表示し改めてシェアを可能とするものだ。 重要案件とは違い殆どは細かい日付など記憶していない出来事なので、ある意味備忘録的な役割を果たし、自分でも感慨深い事柄も多い。 そして今回「最近の出来事から過去の思い出まで、Facebookでの思い出の数々を振り返ってみよう」という直訳風日本語と共に現れたのは、昨年食事に出かけた東京都中央区日本橋室町にある日本料理レストラン「ざくろ」の記事。 そこで私の灰色の脳細胞が閃いた。 『今更フェイスブックでシェアしても詰まらないし、これを流用し写真を貼り付ければ、多少ページの表示が重くなるにしても、いつものショーも無い文章を捻りだす手間も省け、手っ取り早くブログが一つ完成するのではないか』 とい

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                                            • 目指せ、梅林ガル - 風のかたみの日記

                                              新型コロナウイルスの感染が止まらない。ニュースを見る度に増え続ける患者の数に、暗澹たる思いに駆られる。しかも有効な解決策は未だ確立されず、不安が募るばかりだ。 その昔、AIDSが確認されて間もない頃、お隣中国では「或る地方のエイズ村から大量の罹患者が出奔、自分の血液を入れた注射器を持って北京の街に散らばった」という流言飛語が、実しやかに語られた事があった。だが今回はそのような冗談では済まされない状況である。 勿論好んで人混みには近づきたくはない。迂闊に咳でもしようものなら周囲から袋叩きに合いそうな雰囲気である。家に引き籠っていれば安全なのかも知れないが、それでは生活に支障を来たし、第一精神衛生上良い訳が無い。 良く晴れた休日の朝、空を見て私は考えた。気分転換するには、そう、あそこへ行くしかない。オープンエアーで人影疎らなあの場所。そこは桜には未だ早いが、名残の梅が満開になっている筈である。

                                                目指せ、梅林ガル - 風のかたみの日記
                                              • 季節の花(令和三年十月) - 風のかたみの日記

                                                はてなブログの今週のお題は「今月の目標」との由。崇高な志は勿論、取り立てて「これ」と自慢出来るような目標など何も無いが、強いて言うなら差し詰め「ブログ更新のタイミングをもう少し早く」あたりだろうか。 漸く重い腰を上げ、いつものように動画の作成に取り掛かってみたものの、お馴染みワンパターンの繰り返しに、完全に煮詰まってしまい、すっかり自己嫌悪に陥る羽目になるのだ。 それでも何とか仕上げるに至った。生来、自分に甘く他人に厳しい性格なので、これで良しとしたい。 読者諸氏におかれては「他人に甘く」を遺憾なく発揮され、是非ご覧頂きたい。 尚、カタカナは花名、( )内は花言葉。 www.youtube.com

                                                  季節の花(令和三年十月) - 風のかたみの日記
                                                • 新年会するぅ - 風のかたみの日記

                                                  ♪ 1月は正月で酒が飲めるぞ 酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ ♪ と歌う「酒が飲める音頭」をご存知の方は多分少ないと思うが、1月10日に投稿した「正月には福食べて」に続き、またしても「新年会するぅ」(スルーではない)なのである。 今回肴に選んだのは、先日たまたまテレビで視て、無性に食べたくなった「串揚げ」。 揚げ物はトンカツをはじめ海老や牡蠣、鯵フライに至るまで、決して嫌いではないものの、如何せん熱量が高くデブる素なので、普段は極力避けている料理だ。 因みにダイエット本の中には、油を吸った衣を剝がし、中身だけ食べると良い等とふざけた事を書いた物もあるが、だったら最初から食べなければいいだけの話だ、と思う。 それでも一旦行くと決めたからには、早速ネットで候補の検索開始。「ソース二度づけ禁止」を声高に謳うコテコテの関西風の店も悪くはないが、滅多に食べる物ではないし、何と言っても正月である。慎

                                                    新年会するぅ - 風のかたみの日記
                                                  • 令和弐年八月拾五日 - 風のかたみの日記

                                                    梅雨明けしたと思ったらいきなり連日の猛暑。とてもでは無いが身体がついて行かない。それでいて8月7日には「立秋」を迎え、暦の上では既に秋になっているのである。これはどう考えても納得しづらい。 それと言うのも、我が国は明治になると西洋と足並みを揃える為、暦をそれまでの太陰太陽暦から太陽暦に改めた。これにより明治5年12月5日は明治6年1月1日と読み替えられ、以後、夏至や冬至などの「二十四節気」、入梅や二百十日などの「雑気」とそれに伴う様々な風習や年中行事は、全て約1ヶ月前倒しになってしまった。「立秋」という言葉の季節感が失われた理由はここにある。 中でも可哀そうなのは織姫と彦星である。本来ならば梅雨が明けた現在の8月7日が七夕であったのに、今の7月7日は梅雨の真っ盛り。彼等はこの150年あまり、まともに逢瀬もままならない。さぞかし明治政府を恨んでいることであろう。 さて、それはさておき、今日8

                                                      令和弐年八月拾五日 - 風のかたみの日記
                                                    • 毎週土曜はワインの日 - 風のかたみの日記

                                                      今回のタイトルにある「ワインの日」、別にそのような記念日や行事が制定されている訳ではなく、私が勝手にそう決めただけの話である。 コロナ禍の生活も凡そ1年半が経過。以前は月に一度の土曜日は、ちょっとオサレな夕食を外で頂く事が多かったが、外食の頻度は激減。何と昨年は僅か3回、今年に至っては皆無である。良さげな店を調べ出掛けようと思った矢先、緊急事態宣言の発令や延長の為、断念せざるを得なくなるからだ。 それでも一人で、然るべく感染予防の対策がなされた店へ行く分には問題は無さそうである。なのに躊躇してしまう。気にし過ぎだと笑われる事もしばしばだが、この臆病な姿勢がウイルスから命を守ってくれるのだと信じたい。 尤も、考えてみれば高級食材を使った一流シェフの料理でも、いわゆる「ボッチ飯」では今一つ詰まらない。やはり気心の知れた仲間と酒を酌み交わして会話を楽しみつつ、舌鼓を打つ方が美味しいに決まっている

                                                        毎週土曜はワインの日 - 風のかたみの日記
                                                      • as close as possible - 風のかたみの日記

                                                        所謂「三寒四温」なのか、このところ気温が乱高下気味で毎日着る物に迷う。風邪をひかないよう手洗いとウガイを欠かさず、とにかく気をつけるしかない。 散歩も不要不急の外出に該当するか悩ましいところではあるが、少しは身体を動かさなければならないので、極力人混みを避け出かけるようにしている。 そんな折り、いつも通る所で早咲きの桜「安行寒桜」が開花しているのを見つけた。未だこんな騒ぎになっていなかった去年、この花を訪ねて随分あちこちに行ったものだ。 何となく久し振りに友人に会ったような気がして、少し嬉しくなったりもした。 散歩の主たる目的は写真撮影ではなく軽い運動なので、カメラには70~300mmのズームを装着し、他の交換レンズは持ち歩かない。かさばる望遠にするのは偶に出くわす野鳥を撮る為である。 だが、いざその時になってみると、オートフォーカスでは手前や奥の枝などにピントが合って肝心な鳥はボケる事が

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                                                        • わたしの部屋 - 風のかたみの日記

                                                          久し振りに今週のお題について書いてみようと思ったが、既に締め切られたかも知れない。因みにそのお題とは「わたしの部屋」 かってオーディオ機器のCMソングで「♪この部屋は僕の荒野です このひと時が僕の旅です♪」という歌が流れた。歌っていたのは当時人気絶頂の吉田拓郎。私は彼のファンではなかったが妙にこのフレーズが頭に残っており、期待せずにYoutubeを探したところ何とアップされていた。 吉田拓郎 「僕の旅は小さな叫び」(1972年 テクニクスCM曲) 約半世紀振りに聞いた割には残念な事にあまり感動はしなかった。しかし自分の部屋の中で旅を夢想するというシチュエーションは、何となく今の状況に通じるものがあるようにも思われる。 ところでこのところ私は何をしているかというと、専ら「テープ起こし」に勤しんでいるのだ。勿論講演会等を文書化する訳ではなく、昔、自宅録音した楽曲をデジタル化する作業。 因みに私

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                                                          • ギャルと長谷部と一緒に"はかた号"に乗ろう!『映画刀剣乱舞-黎明-』4DXで高速バスの揺れを体験できるらしいぞ??

                                                            『映画刀剣乱舞』公式 @toukenthemovie 『映画刀剣乱舞』公式アカウントです。『映画刀剣乱舞-黎明-』11月22日(水) Blu-ray&DVD発売!  ※原則個別のリプライは行いませんのでご了承ください。 推奨タグ⇒ #映画刀剣乱舞 https://t.co/hqdm36SB9M 『映画刀剣乱舞』公式 @toukenthemovie ||◤   本 日 公 開 『#映画刀剣乱舞-黎明-』◢|| 「歴史も友も すべて消える――」 消えた山姥切国広、 それを追う三日月宗近。 彼らの運命、そして時間遡行軍の真の目的とは… 刀剣男士たちの新たな戦いが幕を開ける! 上映館はこちらtheater.toho.co.jp/toho_theaterli… #映画刀剣乱舞はじめよう pic.twitter.com/QNQMGtUoU0 2023-03-31 00:00:01

                                                              ギャルと長谷部と一緒に"はかた号"に乗ろう!『映画刀剣乱舞-黎明-』4DXで高速バスの揺れを体験できるらしいぞ??
                                                            • 季節の花(令和三年十月 二) - 風のかたみの日記

                                                              秋の日は釣瓶落とし。この広い空の下、あなたは今、何処で、誰と、どんな想いを胸に、この夕暮れを、見ているのだろうか。 www.youtube.com

                                                                季節の花(令和三年十月 二) - 風のかたみの日記
                                                              • 季節の花(霜月)その二 - 風のかたみの日記

                                                                iOS のバージョンが 14 になって以来、それまでの使い方が突然出来なくなったりして少々面喰っていた。しかも、そうこうしているうちに今度は Windows 10 が訳の分からないバージョン 20H2 とやらにアップデートしてしまい、これもまた何となく使い勝手が悪くなったような気がしてならない。 それでも、恐らく開発者は良かれと思って改定している筈で、事実、ネット情報を眺めていると徐々に組み込まれた新たな機能が判明しつつあるようだ。唯、それらの知識を習得するのに、当方はもう歳を取り過ぎたのかも知れない。 一連の変更への対応に思いの外時間を費やしてしまい、このブログの更新は置き去りされ、結果、用意していた「今週のお題」についての下書きも期限切れとなって、残念ながら没にせざるを得なかった。 とにかく忘れ去られてしまう前に何か投稿しなければ。遅筆、拙文の筆者としては、かくなる上はこれしかない。と

                                                                  季節の花(霜月)その二 - 風のかたみの日記
                                                                • 青春浪漫 告別演奏會顛末記 21 - 風のかたみの日記

                                                                  13.「あのさあ・・・」ダンディーはそう切り出した フェアウェル・コンサートが終わって数日間、クマはライブレコーディングした2本の90分テープを何度も繰り返し聴いていた。アグリーは凡そ20名からこの録音テープの注文を受けていたが、そのままダビングするのではなく、編集して何とか1本にまとめたかったのだ。 しかし明らかに不要な部分を削っても、半分の90分内に収めるには演目をカットするしかなく、出来ればそれは避けたかった。長時間録音が可能な120分のカセットテープがある事は勿論知っていたが、著しく耐久性に欠ける事は誰もが認めるところであり、散々悩んだ末、最終的には仕方なくそれを採用することに決めた。値段はテープの仕入原価のみとし、手間賃等は一切勤労奉仕だった。 そしてその頃、全く違う目的を持って、あの「2-4インケングループ」と呼ばれていた集団が、クマの知らないところで、まるでボランティアのよう

                                                                    青春浪漫 告別演奏會顛末記 21 - 風のかたみの日記
                                                                  • 季節の花(水無月1) - 風のかたみの日記

                                                                    暫くの間ブログの事は忘れてリフレッシュしようと考えた。「主語と述語の関係は正しいか、漢字は間違っていないか、『てにをは』は妥当か」等々、日常生活をする上であまり重要ではない事柄を考える手間から逃れたかったのだ。 ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。あろうことか安眠を貪る私の夢の中に「新型はてなウイルス」が侵入し、その夢の中で私はパソコンを立ち上げ、何やら一所懸命に文章をタイプしているのである。 そして目覚めると、どうした事か、つい先ほど書いた筈の素晴らしい名文は何処かへ消え失せ、そこには煌々と明かりを点けたまま、寝落ちした自分がいるだけなのだ。 思いの外、この病は重い。もう暫く休養が必要と思われる。 ところが更新を怠っている間にも前回のブログに付された「はてなスター」は増殖を続け、今やその数何と580。このままでは立寄って下さった読者の方々に対し、申し訳が立たないのである。 という訳で

                                                                      季節の花(水無月1) - 風のかたみの日記
                                                                    • 季節の花(令和三年一月) - 風のかたみの日記

                                                                      改めまして。明けましておめでとうございます。 年末年始、蕎麦屋にも神社にも出かけず唯ひたすら自宅に閉じ籠っていた。何年か振りに御節料理を予約しておいたが大して旨くもなく、やたらと味が濃過ぎる。まさしくこれが本当の「せち辛い」を、年始早々に味わう羽目になってしまった。 とは言っても家に籠ってばかりでは、ついつい般若湯の方が進んでしまう。さすがに1月3日、辛抱たまらず散歩がてらカメラを持って近くをブラブラしてみた。 すると何と梅の蕾が綻びかけているではないか。ロウバイが開花した事は既に知っていたが、他にも今が盛りの日本水仙や錦木蓮の蕾も膨らみ始めており、この時期にしては思わぬ収穫となった。 後はこれらの画像にBGMを付ければいつものYouTubeの出来り。今回は正月という事もあり「お箏」を使ってみようと考えた。因みに筆者が小学生の頃の住まいの真向かいには「生田流」の教室があった。(唯、それだけ

                                                                        季節の花(令和三年一月) - 風のかたみの日記
                                                                      • 夏の始めのハーモニー(都人への密かなるオマージュ) - 風のかたみの日記

                                                                        先日たまたまYouTubeで海上自衛隊の歌姫、三宅由佳莉三等海曹の歌を聞き、甚く感銘を受けた。確かにあのような圧倒的歌唱力の独唱は、他の追従を許さないものがあると思う。しかし、それでも子供の頃からサイモン&ガーファンクルやCSN&Y、キャンディーズのフリークである私は、矢張りハモりが無いと何となく物足りないように感じてしまう。 という事で今回はその「ハモ」について深く掘り下げてみようと考えた。そこで早速「鱧」である。なんのこっちゃ。 ところで世の中には「長いもの」が苦手という人がいて、土用の丑の日などには一切興味は無く、全く鰻を食べなかったり、中には写真を見ただけで嫌悪感を持つ場合もある。従ってそのような方は、これから先へは進まない事をお勧めする。 さて、かく言う私は「長いもの」の中で鰻は普通に食べるが、流石に蛇は嫌いであるし、鰻と同じ仲間のウツボは食べようとは思わない。因みに穴子もあまり

                                                                          夏の始めのハーモニー(都人への密かなるオマージュ) - 風のかたみの日記
                                                                        • 年末御挨拶 - 風のかたみの日記

                                                                          とにかくコロナに明けコロナに暮れる一年になった。しかもその禍は衰えるどころか更なる猛威を振るい、異例の速さで開発されたワクチン接種が我が国でも始まろうとしている矢先、まるでそれを察知したかのように今度は感染力7割増の変異種が現れた。 いい加減な情報を書く訳にはいかないが、今のところ変異種にもワクチンは有効らしく、また日常生活の対応もこれまで通りでいいらしい。と言うか、それしか手立てが無いのかも知れない。 そも変異はウイルスの自己複製時に起きる単なるエラーに因るものだ。それでも耐性を持つ等、時として非常に巧妙でズル賢く、あたかも意志を持っているかの如く見える。「しかし」、と私は思う。ウイルスや病原菌、がん細胞などは結局のところ愚か者なのではないか。彼等は人体に取り付き増殖し、或いは伝染して仲間を増やす。だが「宿主を殺してしまえば自分も死ぬ」という最も重要且つ単純な事実を理解していないのである

                                                                            年末御挨拶 - 風のかたみの日記
                                                                          • たまに行くならこんな店 - 風のかたみの日記

                                                                            「味を占める」= 一度経験した利益に味を覚えて、またそれを望む。(広辞苑 第六版) そうなのである。私は味を占めてしまったのである。七面倒くさい理論を捏ね繰り回したり、何の役にも立たない美辞麗句を並べ立てたり、如何にも尤もらしい人生訓を宣うたり、人の神経を逆撫でするアジテーションを喚いたり・・・。別にそんな事をしなくても、美味しそうな料理の写真を何枚か張り付けるだけで、充分にブログは成り立つのである。 いきなり年甲斐もなく、世を拗ねたような書き出しから始めてしまったが、実際のところ文章を書くのが大儀に思えて仕方が無い。勿論、何も書かなくても何ら問題がない事は充分承知。それでも数日間、投稿せずにいると次第に不安を感じる。これはもう明らかに「新型はてなウイルス」に感染した兆候だ。 そこで考えたのは、またしても自分で作った訳でもない「料理写真の羅列」という安易な道の選択だ。有難い事に前回の日本料

                                                                              たまに行くならこんな店 - 風のかたみの日記
                                                                            • 季節の花(令和三年九月 薔薇) - 風のかたみの日記

                                                                              流石に十日以上もブログを更新せずにいると、すっかりご無沙汰の感がある。その間、特段忙しかった訳でもなく「唯、移ろいゆく季節をぼんやりと眺めていた」などと呟けば、まるで世捨て人か仙人みたいに聞こえるかも知れない。 とは言え、このまま放置しておくのも如何なものかと思い、漸く重い腰を上げた次第。深い意味は無いが、今回は珍しく「薔薇の花」に特化してみようと考えた。 尚、読者諸氏の貴重な時間を無駄遣いしない為、動画の再生時間は2分20秒に抑えている。(こんな事しか自慢出来るものが無いというのも実に情けない) www.youtube.com

                                                                                季節の花(令和三年九月 薔薇) - 風のかたみの日記
                                                                              • いいお知らせです - 風のかたみの日記

                                                                                以前からずっと気になっていた事がある。自宅でメインに使っているパソコンの動作が重いのである。Windows 10モデルが売り出されて間もない頃に購入したので、かれこれ5年は経過している事になる。 それでも普通にネットを眺めたり、買い物をしたり、またこの「はてなブログ」に用いる場合は何ら問題はない。ところが、例えばお馴染み「季節の花」のような5分程度のスライドショーを作成し、最後にMP4に纏める作業をやらせると、延々1時間以上も掛かってしまう。要は処理能力が低いのである。 それ程低スペックではない心算だが、恐らく長く使っている内にアンインストールしたソフトの残滓等が、コロナ太りの脂肪のように蓄積したのであろう。 しかし、このようなストレスフルな状況が精神的に決してイイ筈が無い。思い切ってOSをクリーンインストールすればスッキリするのかも知れない。だがバックアップ等を取るのが大儀だ。 我が家は

                                                                                  いいお知らせです - 風のかたみの日記
                                                                                • ただその40分間の為だけに(最終回) - 風のかたみの日記

                                                                                  半年後、クマは晴れて大学生になっていた。「晴れて」という表現が第三志望の合格に相応しいかはさて置き、アグリーやセンヌキを始め、他の仲間の男子生徒は軒並み浪人暮らしが確定し、それとは対照的に女子では唯一人国立大学を目指すメガネユキコを除いて殆どが短大等に合格していた。 尤も世間では一年間の浪人生活である「一浪」を「ひとなみ(人並)」と読み換え、ごく当たり前の事として認知しており、クマにしてもそれは選択肢のひとつではあったが、とにかく一日も早く自由の身を手に入れようと現役合格を目指していた彼は、迷わず入学手続きを取る事に決めたのだった。 前年9月27日、「ヒナコさんグループ」の演奏を終えて世田谷区民会館から帰宅したクマは、ギターを始めた中学1年から伸ばしていた右手の爪を短く切り揃え、楽器は綺麗に拭きあげてケースにしまった。予定ではそれは、大願成就の日まで封印される筈であった。 ところがその夜、

                                                                                    ただその40分間の為だけに(最終回) - 風のかたみの日記