性社会・文化史研究者である三橋順子の「仕事」のアーカイブです。私の執筆・講演活動、大学での講義録などを収録していく予定です。 一般社団法人現代風俗研究会・東京の会の研究誌『現代風俗学研究』15号「趣味の風俗」(2014年3月 ISSN2188-482X)に掲載した論文「『着物趣味』の成立」のカラー画像入り全文。 日常衣料だった「着物」が非日常化し、さらに「趣味化」していく過程を、和装文化の展開を踏まえて、まとめてみた。 欲張った内容なので不十分な点は多々あるが、自分が考える和装文化の衰退と「着物趣味」の成立の流れを、まとめることができたと思っている。 ------------------------------------------ 「着物趣味」の成立 三橋 順子 【概要】 本来、日本人の日常の衣料であり、洋装化が進んだ戦後においても時と場を限定しながら衣料として