ロシア軍機は衛星誘導の滑空爆弾をウクライナ軍の陣地やウクライナの都市に向けて1日に100発のペースで発射している。射程40km、重量最大3tのこの爆弾、ウクライナでの通称「KAB」は、ロシアがウクライナで拡大して2年半あまりたつ戦争で最も破壊的な兵器のひとつに数えられ、ロシア軍が今年、ウクライナ東部で遂げてきた前進でも決定的な役割を果たしてきた。 現在、ウクライナ側は自国製の滑空爆弾でそれに応酬しようとしている。ウクライナ空軍のSu-27戦闘機の搭乗員が最近撮影した動画には、同空軍のSu-24戦闘爆撃機が主翼下に滑空爆弾の試作品を吊り下げて飛んでいる様子が映っている。 ウクライナが米国製のJDAM-ER滑空爆弾とフランス製のAASMハマー滑空爆弾だけに満足せず、自国製の滑空爆弾も空軍機に搭載させる考えなのは明らかだ。ウクライナ空軍司令部のセルヒー・ホルブツォウ航空部長(准将)は6月、旧ソ連