GIGAスクール構想によって児童生徒の1人1台端末と学習系の通信ネットワークの整備が進む中、教員の業務で用いる校務系ネットワークはそれらと分離している学校が多い。一部の先進自治体は校務系ネットワークと学習系ネットワークを統合し、ゼロトラスト型のネットワークでセキュリティーを確保しつつ、校務の効率化を進める動きが出ている。 GIGAスクール構想以前は、インターネットへのアクセスにも制約があった学校だが、GIGAスクール構想の浸透とともに一気にクラウド活用へと向かっている。学習系と校務系を統合して整備された学校ネットワークは、評価印で言えば「たいへんよくできました」といった段階になるだろう。 文部科学省は2024年1月、「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を改訂した。「GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議」での提言を踏まえたセキュリティーの考え方、