著: 川添 2019年、海外ボランティアから帰国し、京都市左京区の聖護院に住むことになった。もともと帰国したら結婚する予定で、妻が聖護院にファミリーマンションを借りていたことから、そこで同居することになったのだ。聖護院という土地については詳しくなかったけど、住んでみたらとてもいいところですぐに好きになった。後に家を建てるときも、近くに空いている土地がないかしばらく探したぐらい、この場所になじんでいった。平安神宮と共にあった聖護院での生活 帰国した月に婚姻届を出し、二カ月後に式を挙げた。結婚の準備って普通は半年から1年ぐらいかけてやるもんだと思っていたから、怒涛(どとう)のスピード感だった。妻のお母さんが大病を患っており、体の自由が効くうちにやれることをやりきってしまおうという試みだった。結婚式は自宅からも近い平安神宮で挙げた。平安神宮は妻の両親にとって思い出の場所で、そんな場所で挙式するこ