首都圏を中心に、中学受験をする子どもが年々増加している。2024年度の入試まであと100日を切ったこの時期は、子どもだけでなく親もストレスがたまる。ときには、夫婦関係に修復不可能な亀裂が入ってしまうことも――。 11月6日発売の「AERA」11月13日増大号では、教育ジャーナリストのおおたとしまささんが、加熱する中学受験が夫婦関係に影響を及ぼす実態をリポートしている。 記事では、中学受験をきっかけに不仲になった3組の夫婦の事例が紹介されている。おおたさんの著書『中受離婚』(集英社)の取材成果の一部をルポとして改めて書き下ろしたものだ。息子のために、夜中のコンビニで過去問をひたすらコピーする夫や、フルタイム勤務でワンオペのストレスから娘を罵倒してしまう妻など、負担の大きさからストレスをため込んでしまう様子がうかがえる。 おおたさんは、「結婚とは何か、夫婦とは何か、家族とは何か......。中