文:土井大輔、写真:光文社、石井あらたさん提供 石井あらた(いしい・あらた)山奥ニート 1988年、名古屋市出身。浪人、大学での留年・中退を経て、ひきこもりに。2014年、友人に誘われて和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受ける予定だったが、3日後に代表が亡くなったため、急きょ理事に。以後、ネットを通じて集まった男女と共同生活を送っている。山奥での暮らしぶりを『「山奥ニート」やってます。』(光文社)にまとめた。 「最近、アナグマを食べました」 ――住民はお年寄り数人だけという山奥の集落で、ニート十数人が一緒に暮らしているということですが、新型コロナウイルスの騒動のさなか、「山奥ニート」の生活に変化はありますか? 今は見学とか、新規滞在者の受け入れを停止しています。それと町に出稼ぎに行った人が「(集落に)ウイルスを持ち込んだら悪いし」って、帰ってこないってことが起きていて。今、めちゃくちゃ人