世界中にさまざまな種類が存在する弦楽器。その中でも、一種独特な見た目と音色で知られるのが「コントラバス」です。 ギターやヴァイオリンといった花形の楽器とは違って地味に思われがちですが、オーケストラにおいて、なくてはならない縁の下の力持ち。 そんなコントラバスって、一体どんな楽器なのでしょう。 コントラバスの歴史 同じような弦楽器にヴァイオリンやヴィオラ、チェロなどがありますが、これらの楽器と同じ仲間と言い切れない部分があります。コントラバスは16世紀にヨーロッパで生まれ、18世紀頃まで演奏されていた「ヴィオローネ(Violone)」という楽器が先祖にあたります。ヴァイオリン属ではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバ属に属する弦楽器で、その中で一番低音域を担う楽器が「ヴィオローネ」だったのです。このヴィオローネが元になり、コントラバスに発展していきました。 ヴィオローネの指板には現在のギターのようにフ