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  • 『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者|うまみゃんタイムズ

    『ウォーリアー』は、殿堂入りしている2010年代アメリカ映画の名作だ。大手データサイト「IMDb」では歴代200位に入るハイスコアを維持している。リバイバル上映(2024年10月11日〜17日)への推薦コメントで書いたように、総合格闘技をリアルに描いた「男泣き」映画として有名だが、米国試写でもっとも好評だったオーディエンスは女性層という珍しい立ち位置を持っている。 おまけに「完璧な映画」と評される類とも言えず、ご都合主義的な展開に乗れない人は乗れなかったりする。なぜ圧倒的な支持を得ているのかというと、刺さる人にとっては、魂を揺さぶるなにかが宿っているからだ。監督の信仰を再燃させた亡き友人に捧げられた『ウォーリアー』には、キリスト教倫理を現代アメリカに適応させた宗教映画の面がある。霊的な製作現場だったと語られるだけあり、文学的モチーフから音楽演出に至るまで、奇跡的なシンフォニーが奏でられてい

      『ウォーリアー』許されざる者と冒涜者|うまみゃんタイムズ
    • シェイクスピアの「リア王」とメルヴィルの「白鯨」の比較レポート | この海の向こう側

      はじめにウィリアム・シェイクスピアの悲劇「リア王」(1605-1606年頃)とハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」(1851年)は、それぞれの時代を代表する文学作品であり、人間の本質や自然との関係、権力と狂気など、普遍的なテーマを扱っています。 両作品は、発表された時代や形式は大きく異なりますが、人間の内面と外的世界との闘争を描く点で共通しています。本レポートでは、これら二つの傑作を比較し、その類似点と相違点を探ることで、両作品の深い意義と現代における影響力を考察します。 1. 物語の概要1.1 リア王「リア王」は、老齢の国王リアが自身の王国を三人の娘たちに分割しようとする決断から始まります。長女ゴネリルと次女リーガンは父への愛を誇張して表現しますが、末娘コーディーリアは素直に真実を語ります。リアはコーディーリアの率直さを侮辱と受け取り、彼女を勘当します。その後、リアは長女と次女から冷遇され

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