【神回連発の特撮】『王様戦隊キングオージャー』脚本・高野水登が明かした“掟破り”の演出術「壊してやろうみたいな気持ちはないんですよ」【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】 テレビ朝日系で放送中のスーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』が2024年2月25日の放送で最終回となる。戦隊メンバー全員が王国の「王様」で、仲間同士でも本心を明かさない政治劇の側面を持った作品だ。 48年の歴史ある同シリーズの中でそれまで当たり前にあった巨大ロボの戦闘がない回や、5人中1人しか変身しない回があるなど、スーパー戦隊シリーズのフォーマットを振りにした革新的な展開が性別年代を問わず多くの視聴者の心を掴んだ。脚本を担当した高野水登さんに“掟破り”と評される本作を執筆した過程を訊いた。 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビ