初期宇宙の片隅で、きわめて珍しい赤いブラックホールが発見された。NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡によって発見されたその超大質量ブラックホールは、ビッグバンからわずか7億年後の宇宙で見つかったという。 赤と言えば赤い彗星「シャア」を思い出してしまう昭和のお友達は私だけではないはずだ。 なぜこの巨大ブラックホールは赤く見えるのか?その謎に迫ってみよう。 きわめて赤いブラックホールを発見 この極めて赤い巨大ブラックホールは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による「Abell 2744」の観察データから発見された。 地球から40億光年離れたAbell 2744は、少なくとも4つの銀河団が玉突き衝突を起こして作られたと考えられており、銀河団の複雑な衝突過程により、多くの珍しい現象が引き起こされたことから、「パンドラ銀河団」とも呼ばれている。 この画像を大きなサイズで見る可視光とX線でとらえた「