その銀河の光は136億年かけて地球までやってきた。最果ての銀河「GLASS-z12(GHZ2)」は、これまで発見された銀河の中で最遠かつ最古のものだ。 チリのアルマ望遠鏡でこの銀河を調べたところ、その光がビッグバンからわずか3億6700万年後のものであることがわかったという。 まだ宇宙最初の光が灯っており、まさに宇宙全体へ広がろうとしていた時期のことだ。 これによってジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の観測が裏付けられた。これは宇宙黎明期にあった元素の起源を知る重要なヒントになるそうだ。 広告 天文学史上最も遠い、宇宙最初期の銀河 最果ての銀河「GLASS-z12(GHZ2)」は、昨年7月に稼働から間もないジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(以下JWST)によって発見された。 遠方から届く光は、電磁波の波長がドップラー効果により長くなり、宇宙の膨張の影響で、波長が赤へ偏って見える。これ