8月15日を過ぎると、なんとなくですが、蝉の鳴き声に哀愁を感じてしまいます。おそらく命が間もなく尽きようとしている蝉が、アスファルトの上を必死に這っている様を見かけますが、「本当に、お疲れ様でした」と思ってしまう自分がいます。生きとし生けるものすべてにとって、過酷な夏でした。 今日は、「生きづらさのスイッチ」のお話をしたいと思います。 傾聴やカウンセリングでお話を伺っていると、クライエントさんから、「やっと話せました」とか「こんなことを話したら、人として軽蔑されると思っていました」という言葉を聞くことが多々あります。そして、お話になった後は、緊張で強張っていた顔の表情が、ふわっと緩んで涙に変わる方もいますし、目じりが下がって、泣いているのか笑っているのか、その半々みたいな顔をされる方もいます。 クライエントさんでも、特に愛着トラウマを背負ってきた方と言うのは、困ったときに人に頼ったり、本音