さまざまな課題をはらみつつも注目を集めている生成AIを、農研機構が日本で初めて農業に特化させ、社会実装するという。それは一体どのようなサービスで、何を目指して開発されたのだろう? 2024年10月18日に行われた記者発表会をまとめて、お伝えしていこう。 「AI」と「生成AI」はどう違う? 生成AIはコンテンツを生成する 本題に入る前に、AIと生成AIについて復習しておこう。 AIとは「Artificial Intelligence」の頭文字で人工知能のこと。人間が学習させることで、事前に決めておいた事柄を判断して自動的に行うことができる。AIは既に製品・サービスに搭載されており、農業を含めて社会に広く普及しつつある。 これに対して「生成AI」とは「Generative AI」のこと。「Generative」は日本語にすると「生成する力のある」。だから生成AIとは、生み出す力のあるAIのこと