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  • 日本から流出した「シャインマスカット」はなぜ韓国で育種に使われていないのか | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

    前回の記事では、日本のいちご品種である「レッドパール」が韓国で栽培・拡大され、最終的に品種登録されてしまうまでの経緯をご紹介しました。 物議を醸した日本産品種の流出事案は、日韓両国の品種に対する保護意識を高める教訓として、学ぶべきところも多い出来事です。 しかし、ほぼ時を同じくして、いちご以上に韓国で広まっていることで有名なぶどう品種「シャインマスカット」の品種流出も起きています。ただ、いちごのケースとはだいぶ状況が異なります。 今回は「シャインマスカット」の品種流出を題材として、当時の情報などを整理しつつ、日本と韓国の品種管理のあり方を考えてみたいと思います。 韓国で栽培が多いぶどう品種「キャンベル・アーリー」と「シャインマスカット」(出典:錦山郡公共著作物開放資料室<금산군 공공저작물 개방자료실>) 韓国で合法的に品種登録されている「シャインマスカット」 ぶどうもいちごと同様に、種子

      日本から流出した「シャインマスカット」はなぜ韓国で育種に使われていないのか | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
    • 「リジェネラティブ農業」(環境再生型農業)とは? 日本と世界の現状を知る | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

      環境問題の改善につながると考えられ注目を集めている「リジェネラティブ農業(環境再生型農業)」という農法をご存知でしょうか。 まだまだ聞きなれないという方も多いかと思いますが、今回はアメリカやヨーロッパを中心に取り入れられているリジェネラティブ農業について事例を交えながらご紹介したいと思います。 リジェネラティブ農業とは リジェネラティブ農業は環境再生型農業とも呼ばれ、土壌の有機物を増やすことでCO2を貯留し、気候変動を抑制する効果があると考えられている農法です。具体的には、不耕起栽培をはじめ有機肥料や堆肥の活用など古くからある農業技術がベースとなっています。 その中でも不耕起栽培は土壌へのCO2貯留という点においてだけでなく、農業従事者の省力化や土壌に生息する生物の多様性が促せるなどさまざまな面でメリットが多く、アメリカやヨーロッパで推奨され再生型農業として広く取り入れられている栽培方法で

        「リジェネラティブ農業」(環境再生型農業)とは? 日本と世界の現状を知る | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
      • 農薬いらずのジャンボタニシトラップ「スクミッチシリーズ」の新商品が発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

        大栄工業株式会社は、ジャンボタニシの防除用トラップ「スクミッチシリーズ」の新商品を発売した。農薬を使用せずにジャンボタニシによる稲作被害を抑制し、収穫量向上と経費削減に貢献するという。 置くだけで設置完了 ジャンボタニシによる食害を最小限に 大栄工業は、プラスチックの表面加工から金型・成形・塗装などを一貫生産で行う企業。 今回販売が開始されたスクミッチは、ジャンボタニシ(学名:スクミリンゴガイ)の防除用トラップ。田植え後、水が張られた田んぼにスクミッチを置くだけで設置が完了する。効果範囲は約15メートルとされ、水田1反に3カ所の設置でジャンボタニシによる食害を最小限に抑えられるという。 中心部にジャンボタニシを誘い込む誘引剤である「スクミッチフード」のエサ置きカゴが備え付けられていて、両端のジャンボタニシ侵入口に郵便ポスト状のトラップを設置しているほか、側面にはジャンボタニシが嫌う銅線を組

          農薬いらずのジャンボタニシトラップ「スクミッチシリーズ」の新商品が発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
        • 農地の貸し手と借り手をマッチングさせる「農地バンク」「全国農地ナビ」の課題 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

          新たに農業を始めたい──そのような希望を持った人が最初に直面する壁が「農地の取得」だ。多額の費用がかかる上、地権者と粘り強く交渉して農地を取得しなければならない。農林水産省はこの問題を解決すべく、新たな仕組みを設けた。それが「農地バンク」だ。また、一般社団法人全国農業会議所では、売りたい(貸したい)農地がインターネットで検索できるよう「全国農地ナビ」をリリースしている。 本記事では、農地バンクと全国農地ナビの現状と今後の課題について考えてみたい。 農林水産省が管轄する「農地バンク」とは 新しく農業を始めたい人の強い味方になりうるのが「農地バンク」だ。正式名称は「農地中間管理機構」と言い、農林水産省が農地を借りたい人と貸したい人を仲介する制度で、2014年度から全都道府県に設置された。 「信頼できる農地の中間的受け皿」をコンセプトに、新規就農者が農地を借りる場合だけでなく、農業をリタイアした

            農地の貸し手と借り手をマッチングさせる「農地バンク」「全国農地ナビ」の課題 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
          • 「体験」ではなく「経験」を──「おてつたび」に日本の農業界が期待できる理由 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

            日本全体が人手不足に陥っている。特に深刻なのは農業界だ。地方から、働き手となる世代の人が流出し続けている。「地域平均以上の賃金で求人を募集したのに、一件も応募がなかった……」という声も聞かれる。 農業は季節に応じて労働の増減差が激しい。短期的には猫の手も借りたいほど忙しくても周年雇用は難しいのが一般的。これも農業の雇用を難しくする。 そんななか、農業界の人手不足を補うだけでなく、長きにわたる地域の固定ファン獲得に貢献してくれるサービスが「おてつたび」だ。 「おてつたび」は人材紹介業である。わかりやすく言えば、困りごとを抱えた地域と、その困りごとを解決する=お手伝い(仕事をする)ことで収入を貰い旅したい人を結びつけてくれる、新しいサービスである。 本稿では「おてつたび」創業社長の永岡里菜さんに、「おてつたび」が何を目指しているのか、また更なる人手不足が確実視されている未来において「おてつたび

              「体験」ではなく「経験」を──「おてつたび」に日本の農業界が期待できる理由 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
            • 農水省に聞く、日本の食料安全保障における「国産米・小麦・大豆」の現在地【特集:日本の米・麦・大豆の行方 第1回】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

              日本国民が抱える食料自給率への不安と誤解 「米が余っている」 「米価は低位安定して儲からず、生産は一貫して減少傾向」 「米の消費も、人口減少の影響もあり、減少傾向にある」 これらは、多くの日本国民の共通認識だろう。 農林水産省が公表している資料「米をめぐる状況について(令和6年5月)」(※1)によると、生産量(青線)の最大は昭和42年産(1967年)〜昭和43年産(1968年)の1445万トンだ。それが、直近の令和5年度(2023年度)には半分以下の807万トン。総需要(赤線)で見ると、昭和38年(1963年)の1341万トンをピークに下がり続け、直近では806万トンとなっている。 出典:農林水産省「米をめぐる状況について(令和6年5月)」 また、米と並び日本人の食を支える穀物である小麦と大豆については、約9割を輸入に頼っている。近年は海外情勢の影響もあり「食料安全保障を考えると、このまま

                農水省に聞く、日本の食料安全保障における「国産米・小麦・大豆」の現在地【特集:日本の米・麦・大豆の行方 第1回】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
              • スマート農業の最新実例や課題を解説した入門書『スマート農業』発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                株式会社成山堂書店は、2023年11月28日に書籍『スマート農業』を発売した。価格は2420円。 農業従事者の高齢化と若手の減少、食糧需給の増大と耕地の荒廃、脱炭素化の追求の対策として期待されているスマート農業の入門書。概要と実例、課題と対策、将来展望まで解説している。 書籍概要 農林水産省が2021年5月に公表した「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに農林水産業のCO2ゼロエミッション化(脱炭素化)などの目標を掲げ、生産性と持続性の両立を目指すとしているが、その実現のために注目されているのがスマート農業技術だ。 本書は、日本の農業の現状と問題点から、収穫ロボットやドローンなどを使ったスマート農業の事例紹介、標準化や担い手の育成に向けた取り組み、スマート農業の将来的な可能性までを解説し、スマート農業に興味のある方が活用できる一冊となっている。 執筆者の長崎裕司氏は、農林水産省に

                  スマート農業の最新実例や課題を解説した入門書『スマート農業』発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                • 個人農家が使いやすいアプリから農業ITプラットフォームへ──「アグリハブ」が見据える未来 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                  数年前には「個人農家向けの農業アプリ」と紹介されていたサービスが、提供開始からわずか5年の今では利用者数3万人を越え、今夏からは大規模水稲生産者への対応を開始した。農業アプリ「アグリハブ」のことである。 東京都調布市で農家を営む元ITエンジニアの伊藤彰一さんが、その技術を生かして、自身が使うために開発したアプリとして知られている。2023年9月現在の「アグリハブ」は、作業・農薬・施肥管理が誰でも簡単にできるアプリであり、特別栽培やGAPにも対応。ほとんどすべての機能を無料で利用できる。 だが、「アグリハブ」がリリースされる以前から、類似の営農支援アプリやサービスは存在していた。「アグリハブ」は後発だ。それでもなぜ「アグリハブ」がこれほど支持されているのだろうか? レビューサイトの評価は上々だが、本当に使いやすいのだろうか? そこで今回、農業生産者でもありつつ「アグリハブ」のアプリ開発者、そ

                    個人農家が使いやすいアプリから農業ITプラットフォームへ──「アグリハブ」が見据える未来 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                  • いまさら聞けない農業の「単位」のハナシ。「一反」や「一町歩」ってどういう意味? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                    農業では「一反」や「一町」といった普段聞き慣れない言葉を耳にすることがあります。これは、昔から日本で使用されている「尺貫法」の面積の単位です。 特に農家の方にとってはなじみ深い単位ですが、一般的には知られていないため、よく理解できていないという人も多いかもしれません。裏を返せば、これらの単位を瞬時に頭の中で計算できるようになれば、ベテランや先輩の農家、営農指導員との会話もよりスムーズにできるようになります。 本記事では、これらの日本古来の単位の読み方や、農作業を行う上で覚えておくと便利な変換方法について紹介します。 明治時代までは当たり前? 農業に今も息づく「尺貫法」 尺貫法は日本で古くから利用されている計量法です。明治時代まではメートル法と併用されていましたが、1959年からメートル法に統一され、正式な取引や証明の中では、尺貫法を使用することはできなくなりました。 しかし、現在でも不動産

                      いまさら聞けない農業の「単位」のハナシ。「一反」や「一町歩」ってどういう意味? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                    • 炊飯器の炊飯予約、お米は何時間水につけっぱなしでもいいの? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                      管理栄養士の大槻万須美です。 洗米・吸水・炊飯。ごはんを炊くには時間がかかるため、食事の時刻に合わせてタイミングよく炊き立てのごはんをいただくためには、炊飯器の予約機能が便利です。 でも、お米を長時間水につけたままにしていて、おいしさや食中毒の観点から大丈夫なのか気になりますよね。 予約は何時間先までいいのか……といった疑問への解説とともに、予約機能を上手に使うコツについてもお伝えします。 炊飯器の予約は何時間までOK? 炊飯器の予約機能はとても便利ではありますが、気になるのが、どのくらいの時間お米を炊かずに水につけたまま置いておいてもよいのか、ということ。 特に食中毒には細心の注意を払いたいですよね。 食中毒菌発育の三要素は「水分」「栄養」「適温」といわれており、お米を吸水させているときには、菌の繁殖に欠かせない「水分」と「栄養」がそろっているため、菌が増殖しやすい状態にあるといえます。

                        炊飯器の炊飯予約、お米は何時間水につけっぱなしでもいいの? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                      • 人にも環境にも低リスクな「土壌消毒」最新技術 〜化学農薬のコスト&使用量削減を実現する方法とは? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                        土壌消毒でも進む脱化学農薬 微生物を原因とする土壌病害は、一度発生してしまうと作期中に対策するのが難しく、商品価値ある生産物の収穫量に大きな影響を与える。そのため農業生産の現場では、土壌病害の発生の有無や程度によらず予防的に土壌消毒を行われることが多い。 こうした土壌消毒では、場合によっては過剰散布となる。 また、土壌消毒に用いる土壌くん蒸剤には(正しく利用すれば問題ないが)、一定程度の危険性があることも事実だ。 現時点で化学農薬による土壌病害防除が必要な防除技術であることは間違いないが、農水省ではみどりの食料システム戦略を令和4年に法制化し、「2050年までに化学農薬の使用量(リスク換算)50%低減」を目標に掲げている ※1 。こうした背景から、土壌消毒での化学農薬の使用量は、段階的に減らして行く方向にあると言える。 そこで今回は、土壌消毒の現状と土壌くん蒸剤の適正使用、化学農薬に代わる

                          人にも環境にも低リスクな「土壌消毒」最新技術 〜化学農薬のコスト&使用量削減を実現する方法とは? | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                        • 玄米に足りない栄養とは? 補えるレシピもご紹介 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                          栄養豊富な玄米ですが、実は不足する栄養素も。管理栄養士の山口真弓が、玄米に不足する栄養を補ってくれるアレンジレシピをご紹介します。 白米よりも栄養豊富な玄米 玄米は、白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいます。 とりわけ、ビタミンB群は、炭水化物を体の中でエネルギーにかえるために必要な栄養素です。どんなに炭水化物を摂取してもビタミンB群が不足してしまうと効率よくエネルギーにかえられず、疲労物質がたまってだるさや疲れなどの原因になり、これからの時期ですと夏バテの原因になってしまいます。 白ごはん・麺類・パンなどで炭水化物を取る場合は、おかずでビタミンB群を一緒に取らなければ栄養になってくれませんが、玄米ごはんであれば、それだけでもビタミンB群を補給できるのです。 また、玄米には白米の約6倍もの食物繊維が豊富に含まれています。便のカサを増やしてぜんどう運動を促し、排便をスムーズ

                            玄米に足りない栄養とは? 補えるレシピもご紹介 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                          • 「技術ありきのスマート農業」になってはいないか──700haを束ねるある稲作農家の箴言 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                            山形県三川町の株式会社まいすたぁは13ヘクタールで最新技術を使った稲作を展開する。 トラクターを自動操舵に対応させたり、高速で乾田直播(乾いた田んぼに種もみをまくこと)ができる機械を使ったり、水位や水温、気象データのとれる水田用センサーを38枚の田んぼすべてに設置したり。 ただ、1俵(60kg)当たりの生産費が1万円を切る低コストの稲作を目指す立場からすると、今のスマート農業に物足りなさを感じるという。 まいすたぁ代表取締役の齋藤一志さん(写真提供:まいすたぁ) 稲作の面積拡大と効率化には限界がある 「規模拡大で20~30ヘクタールまでは効率化が進んでも、それを超えるとどんどん収量が落ちて、効率化が進まなくなる。離農で面積が増え続ける現場が、このままでは破綻してしまう。大面積で効率よく生産するための実験をしている」 まいすたぁ代表取締役の齋藤一志さんはこう話す。齋藤さんは集荷業を営む株式会

                              「技術ありきのスマート農業」になってはいないか──700haを束ねるある稲作農家の箴言 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                            • DJI JAPAN、コンパクトな農業用ドローン「AGRAS T25」を発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                              DJI JAPANは、コンパクトな農業用ドローン「Agras T25」を発売する。価格は要問い合わせ。 「T25」は最大7.5メートルの散布幅で効率的に散布作業を実施可能。日本ではT50大容量バッテリーを採用し、1フライトで2ヘクタールの散布を実現した。 コンパクトで折りたたみ可能な設計 T25は軽量かつコンパクト、俊敏な飛行操作に柔軟に対応。折りたたんだ機体は一人でも持ち運びでき、ワンタッチで容易に展開。カセット式バッテリーと合わせてスムーズに散布作業を実行できる。 高性能な散布装置で効率的な散布を実現 Agras T25は、最大20kgの積載量を誇り、液体や粒剤の農薬、さらに種子や肥料を効率的に散布することが可能になっている。日本の中小規模の圃場サイズでも使用しやすく、個人使用から請負散布までさまざまなニーズに対応可能。最新の二重反転式アトマイザーを採用し、最大1分間あたり24リッター

                                DJI JAPAN、コンパクトな農業用ドローン「AGRAS T25」を発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                              • ジメジメ梅雨でもさっぱり! 冷たいお粥のススメ「だしかけ冷やし粥」 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                はじめまして! 24時間お粥のことを考えている人こと、お粥研究家の鈴木かゆです! ジメジメっとしたこの季節。ついつい冷たい飲み物や刺激的な食べ物で胃腸を酷使しがち。 そんなときにおすすめのさっぱり粥がありまして。その名も「だしかけ冷やし粥」! お粥にお好みの具材をのせて、濃いめのおだしをかけるだけ。 さっぱりしたものを欲するときや、お酒のシメ、発熱時にもじゅるじゅるっと食べられる、我が家の定番の一皿です。おだしの香りが食欲をかきたてるから、食欲がないときでもぺろっとイケちゃうのです。 そしてそして! このお粥の一番の魅力は、家にあるもので成り立つこと。 冷やし中華やそうめんに合う具材、冷蔵庫に眠っていませんか? お粥は「米・水・塩」で作ることもできますし、レトルト粥でもOK。気軽に作れて、ペロッと食べられる「だしかけ冷やし粥」。ぜひお試しください! おすすめのおだし おだしは、味噌汁を作る

                                  ジメジメ梅雨でもさっぱり! 冷たいお粥のススメ「だしかけ冷やし粥」 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                • 日本生まれのいちご品種「レッドパール」の韓国への流出はなぜ起きたのか | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                  前回の記事では、韓国の果樹・野菜・米では昔の日本品種が現在でも盛んに栽培されており、多くの韓国人はそのことが当たり前だと考えている現状を説明してきました。 韓国では、野菜の種子は日本と同様にF1品種を種苗会社から買っているため、農家個人が品種を維持するのは難しい状況です。また、米の種もみの生産・流通は韓国政府の強い統制下にあるため、不正な方法で入手した品種が広がるといったことは起こっていません。 しかし、自家増殖ができるいちごに関しては、農家自らが品種を維持することができ、米に比べて政府の統制も弱いため、流出した品種の栽培が拡大してしまう場合もあります。 以上のような現状を背景として、物議を呼んだ日本発祥のいちご品種「レッドパール」の品種流出事案を例に、日本と韓国の品種管理のあり方について考えていきたいと思います。 いちご品種「レッドパール」流出に関する日韓の認識のずれ いちご育苗の様子(

                                    日本生まれのいちご品種「レッドパール」の韓国への流出はなぜ起きたのか | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                  • 土壌微生物活性による手法「八百結び農法」でサツマイモ基腐病を克服、実施圃場拡大へ | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                    壌結(つちむすび)合同会社は、錦フロンティアコーポレート株式会社共同で、土壌微生物を活性させる環境再生型農法である「八百結び農法®(やおむすびのうほう)」によって、鹿児島県南大隅町の圃場におけるサツマイモ基腐病を克服したと発表した。この成果を受け、2024年度は実施圃場を拡大するという。 土壌微生物を活かす環境再生型農法で基腐病克服を実現 壌結は、土着微生物の活性によって土を発酵させる新しい土づくりの方法を実践する企業で、「八百結び農法」という環境再生型の農法ブランドを展開している。 錦フロンティアコーポレートは、鹿児島県内で地方創生に取り組む企業だ。 鹿児島県が全国生産量1位を誇るサツマイモは、近年、カビの一種である糸状菌により引き起こされる「サツマイモ基腐病」による深刻な被害が報告されていた。 サツマイモ基腐病は、感染するとサツマイモの地際部の茎が黒変し、病徴が進んで葉や茎が枯死した後

                                      土壌微生物活性による手法「八百結び農法」でサツマイモ基腐病を克服、実施圃場拡大へ | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                    • 細根の発根を促進する微生物由来の農業資材「LaPlaS」発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                      兵庫県加古郡稲美町で米殻集荷業等を営む株式会社井澤商店は、植物の免疫力向上や生長促進に効果が期待されている微生物由来の成分である「LPS」(リポ多糖)を含有した農業資材「LaPlaS(ラプラス)」の販売を、自社の公式オンラインショップで開始した。 販売価格は1リットル5700円(税込)、5リットル2万7500円(税込)、10リットル3万9800円(税込)。 さまざまな農薬や液肥と混用が可能 植物の根には、土壌中の養分を吸収したり水分を吸収する役割があり、長く太く伸びていく主根と、そこから出る側根の2つがある。さらに側根から出ている細い根は根毛(細根)と呼ばれ、養分を吸収する役割を持っている。 根毛を増やすことで、土と根が接触する面積を増やし、効率よく養分をたくさん吸収させることができるが、半ば強制的に根を伸ばそうとすると、植物の体力が消耗し疲弊するリスクがあるという。 「LaPlaS」は、

                                        細根の発根を促進する微生物由来の農業資材「LaPlaS」発売 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                      • 玄米茶やヘルシーなおやつに!「炒り玄米」を作ってみた | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                        先日、「炒り玄米」という玄米の食べ方があることを教えてもらいました。 玄米を炒ることで、炊かずに食べられるようになったり、白米のように簡単に炊けるようになったりと、いろいろなメリットがあるとのことですが……玄米初心者の私にはさっぱり想像がつきません。 というワケで、実際に炒り玄米を作ってみることにしました。 炒り玄米って何なのだろう? 炒り玄米とはどんな食べ物なのでしょうか。現時点でわかっているのは、これらのこと。 玄米をフライパンなどで炒って作る そのまま食べられる 保存性が高い 白米と同じように簡単に炊ける これらの性質ゆえに、戦時中は非常食として活躍していたそうです。 しかし、炊飯器があたりまえとなり、非常食も多種多様な選択肢がある現代において、わざわざ炒り玄米を作る意味はあるのでしょうか。そもそも、炒り玄米はおいしいのでしょうか。 実際に炒り玄米を作り、じっくりと検証してみたいと思

                                          玄米茶やヘルシーなおやつに!「炒り玄米」を作ってみた | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                        • ロボットトラクターによる完全無人農作業に向けた、作業機自動交換の大きな意義 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                          農業における人手不足は、「待ったなし」の状態だ。ロボット農機による軽労化や省人化への期待は大きい。その最高峰の技術が無人自動運転だ。 先駆けとなったのはクボタが2016年に発売したGPS田植機。これが市場ニーズを掘り起こすと各メーカーが追従して、今ではトラクターと田植機で無人自動運転が実現している(2024年春には無人自動運転コンバインがクボタから発売予定)。 一方で、市販機で実現できるのは、有人監視下での無人自動運転(または協調作業)であり、その先、自動運転+遠隔監視による完全無人農作業こそが大きな目標となっている。 この「自動運転ロボット農機+遠隔監視による完全無人農作業」実現に資する研究成果「ロボットトラクタの作業機自動交換技術を開発」が、2023年11月14日、農研機構から発表された。年末から年明けにかけて全国で実施される土づくりで使われるプラウやハローといった作業機を、無人で、現

                                            ロボットトラクターによる完全無人農作業に向けた、作業機自動交換の大きな意義 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                          • 水稲の「再生二期作」は“地球沸騰化”の攻めの解決策 「にじのきらめき」で極多収に成功 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                            地球沸騰化……なんとも物騒に聞こえるが、これはアントニオ・グテーレス国連事務総長が2023年7月28日、世界気象機関(WMO)の報告発表に際して発した言葉だ。地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した、と述べた。事実、2023年の夏は世界的に異常な暑さに見舞われた。 今夏の猛暑は、日本の米生産に大きな影響を与えた。夏場の高温が続いたことが原因となり、米の白濁(シラタ)が全国各地で発生。また、2018年には出穂・開花期の高温により、通常より高い割合で不稔が発生した。登熟期の高温に弱い品種と言えば、日本中で愛されている「コシヒカリ」だが、今年も多くが高温障害の被害を受けた。 この地球温暖化を逆手に取った攻めの解決策を、農研機構の研究チームが発表した。それが「にじのきらめき」の再生二期作。研究者チームは2021年2022年の栽培試験の平均で、一般的な反収(482kg/10a)のおよそ2

                                              水稲の「再生二期作」は“地球沸騰化”の攻めの解決策 「にじのきらめき」で極多収に成功 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                            • 農業管理アプリ「Agrihub」、地図上で圃場管理ができる「農作業マップ」が追加 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                              株式会社Agrihubは、農業管理アプリ「Agrihub(アグリハブ)」に、地図上からアプリ内のさまざまな機能にアクセスできる「農作業マップ」を追加した。料金は年間2640円(初月無料)。 大規模農家向けの圃場管理機能 「Agrihub」は、農薬情報の検索や散布の管理、農業日誌への書き込みなど、農作物の栽培管理に必要な情報を一元管理できるアプリ。個人農家向けとしてリリースされたが、一部の大規模農家からは「便利だが、使いにくいところもある」などの声が寄せられていたという。 今回、追加された「農作業マップ」は、地図ベースの圃場管理機能。従来は文字でしか確認できなかった各種情報を地図上から視覚的に管理できるようにしている。 主な機能としては、地図上から作付け情報を一括で登録するだけで、作業・予定の管理、農薬散布時期等の情報を確認できる。 また、過去の作業記録を自由に検索して地図上で確認できるほか

                                                農業管理アプリ「Agrihub」、地図上で圃場管理ができる「農作業マップ」が追加 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                              • 岡山大学の馬建鋒教授、コメの有害金属低減などにつながる研究で国際肥料協会より受賞 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                                2023年11月29日にカタールのドーハで開催された国際肥料協会の年会において2023年度のThe IFA Norman Borlaug Plant Nutrition Awardが発表され、岡山大学資源植物科学研究所の馬建鋒教授が受賞した。 馬教授は長年植物のミネラル輸送機構に関する研究を行い、数々のミネラル輸送体を世界に先駆けて同定し、その制御機構を解明していることが国際的に高く評価され、今回の受賞となった。 安全なコメの生産に貢献する研究 国際肥料協会(International Fertilizer Association)は1927年に設立された、79カ国以上に400人以上の会員を有する国際機関だ。1993年に、緑革命の父でノーベル賞受賞者のノーマン・ボーローグ(Norman Borlaug)に因んだこの賞を設け、植物栄養学の発展に多大な貢献をした一人に毎年授与している。 馬建鋒

                                                  岡山大学の馬建鋒教授、コメの有害金属低減などにつながる研究で国際肥料協会より受賞 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                                • 世界初「小型作業機用2ストローク水素エンジン」の安定運転に成功 CO2排出量ゼロに期待 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                                  株式会社丸山製作所は、刈払機をはじめとする園芸・農業・林業などで用いられる小型作業機(OPE)製品に搭載可能な、100%水素燃料の小型2ストロークエンジンの安定運転に成功した。 これにより、排出ガスのクリーン化を実現し、環境保全とプロユースの作業性の両立、カーボンニュートラルに向けた水素利用研究に取り組んでいくという。 農業において、小さな圃場の耕運機や除草機などには、小排気量のガソリンエンジンが用いられてきた。近年になって、カーボンニュートラル社会の実現や、燃料費の高騰やメンテナンスの容易さなどもあり、CO2を排出するエンジンからモーターへの電動化が進んできている。 ただ、高負荷で長時間の作業が必要なプロ向け作業機においては、稼働時間や発揮できるパワーの問題など、過酷な使用条件が求められ、安定したパワーを維持しやすいエンジンが必要な場面は多く、すべてを電動化することは困難と言われてきた。

                                                    世界初「小型作業機用2ストローク水素エンジン」の安定運転に成功 CO2排出量ゼロに期待 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                                  • 新潟県長岡市にデータセンター×水耕栽培プラント誕生 世界初の「サステナブルデータセンターモデル」を実現 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                                    株式会社データドック(東京都千代田区、代表取締役会長:水野昌広、代表取締役社長:宇佐美浩一)と株式会社プラントフォーム(東京都千代田区、代表取締役CEO:山本祐二)は、データドックの運営する寒冷地型グリーンエナジーデータセンター“新潟・長岡データセンター”敷地内に、国内最大規模の “アクアポニックス農法”を実践する植物工場“アクアポニックス長岡プラント”を建設し、8月28日(水)に完工した。 生産物は、長岡市のレストランなどへ今秋より順次出荷・販売を開始する。同時に、寒冷地型データセンターとアクアポニックス農法を掛け合わせた、世界初の『サステナブルデータセンターモデル』が完成した。 データドックとプラントフォームが提唱する世界初の『サステナブルデータセンターモデル』とは、寒冷地型データセンターの運営によって創出される余剰エネルギー(雪冷熱・地下水・IT機器の廃熱)を、水耕栽培と水産養殖を同

                                                      新潟県長岡市にデータセンター×水耕栽培プラント誕生 世界初の「サステナブルデータセンターモデル」を実現 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                                    • ダイエット中にお米は何合食べていいの?【栄養士コラム】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                                      栄養士の堀口泰子です。 これまで、理想的な体づくりのために、ごはんは減らしすぎない、よく噛んで必要量をしっかり食べましょう! とお伝えしてきました。 では具体的にどれくらい食べてもいいのか、ダイエットを考えた場合、どのように食べたらいいのかご紹介しましょう。 1日のご飯量の理想は女性2合、男性3合 みなさんは1日にどれくらいお米を食べていますか? 1日に必要なエネルギー量は性別、年齢、体格や活動量などによって個人差はありますが、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、平均的な体格と活動量の男女の推定エネルギー必要量は、成人男性でおよそ2700kcal前後、成人女性でおよそ2000kcal前後としています。 そのうち、炭水化物は全体の50〜65%の割合で摂取することが望ましいとして、「日本人の理想的なエネルギー産生栄養素バランス」に示しています。 そこでわかりやすく炭水化

                                                        ダイエット中にお米は何合食べていいの?【栄養士コラム】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
                                                      • 【コラム】玄米おにぎりはひと工夫で食べやすく〜じゃこ・肉みそ・梅こんぶ【玄米を楽しむレシピ】 - 白米・玄米・無洗米玄米の通販サイト|スマートアグリフード(スマ直)

                                                        はじめまして。料理研究家の秋元です。 今月から全5回、こちらで玄米のお話とレシピをご紹介させていただくことになりました。 玄米との出会いは「食生活アドバイザー」という資格を取得し、食養生の勉強をしていた30代。主食をすべて玄米に代えていた時期もありましたが、自分の趣向や体に合わせ、白米と玄米両方を楽しむ現在のスタイルへと変化しました。小学生の双子の母ということもあり、毎日の食事は、早く、美味しく、健康に、そして楽しく!作りたいと思っています。 こちらのページでは、これから毎月、玄米を楽しむためのレシピ、そして“知っておくと役に立つお話”をお伝えしていきたいと思っています。堅苦しい話はありません。ゆるりとお付き合いいただけるとうれしいです。 食生活に取り入れたい栄養豊富な玄米 「硬い」「炊くのがめんどう」「においが気になる」というネガティブなイメージを思い浮かべる方も多い玄米。でも、なんとな

                                                        • 日本の品種が世界で作れないわけ その2【田牧一郎の「世界と日本のコメ事情」vol.6】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」

                                                          海外産コシヒカリの栽培に30年前から米国・カリフォルニア州で挑戦しながら、オリジナルブランドを開発し定着・普及させた株式会社田牧ファームスジャパンの代表取締役、田牧一郎さんによるコラム。 なぜ世界各地で日本米が作れないのかを3回に分けて連載。今回はその第2弾です。世界的にコメ作りが盛んなカリフォルニアでなぜ品質の高い「コシヒカリ」や「あきたこまち」 が収穫できないのか。その理由を探ることで、逆に日本のコメを世界で作れる方法も見えてきました。 そもそも日本米の種子は海外に持ち出せる? 読者のなかには「どうして日本米を海外で育てることができるのだろう?」 と思っていらっしゃる方もいるかもしれません。まずはそちらの説明をしたいと思います。 日本品種を海外で育てるためには、種子が輸出されなければなりません。日本で開発され登録された品種は、以下の方法で輸出が可能になります。 登録された品種の開発者(

                                                            日本の品種が世界で作れないわけ その2【田牧一郎の「世界と日本のコメ事情」vol.6】 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
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