数論的ゼータ函数 ζX (s) はリーマンゼータ函数 のオイラー積の類似によって定義される。ここに、積はスキーム X の全ての閉点 x を渡るものとする。同じことであるが、積はその点での剰余体が有限である全ての点を渡るものとする。剰余体の点の数を N(x) で表す。 例えば、X を q 個の元を持つ有限体のスペクトルとすると、 となる。 X を整数の環のスペクトルとすると、ζX (s) はリーマンゼータ函数となる。さらに一般的には、X を代数体の整数のスペクトルとすると、ζX (s) はデデキントゼータ函数となる。 スキーム X 上のアフィン空間と射影空間のゼータ函数は、それぞれ、 で与えられる。 この式の後半は、任意の共通部分を持たない閉じた部分スキームと開いた部分スキーム U と V の合併に対して、 とすることにより、導き出される。 さらに一般的には、無限個の共通部分のない合併に対し