日テレはテレ朝に「視聴率王」の座を譲ったが、その背景には同局でヒットドラマが作られなくなったことがあるという。【冨士海ネコ/ライター】 【写真を見る】ほとんど知られていない 実は「のだめ」ドラマ化のトラブルがきっかけで生まれた「井上真央」主演の“人気ドラマ” *** 12年守り続けてきた視聴率三冠王の座を、ついに昨年テレビ朝日に奪われた日本テレビ。といっても今やテレビをリアルタイムで見る人も減り、各局とも配信コンテンツの再生回数の方が大事な時代である。有利なのはドラマが強い局だが、日テレは分が悪い。「家なき子」や「ごくせん」で平均視聴率20%超えをたたき出したのも今は昔。土日の10時台枠は、2020年以降は「トップナイフ ―天才脳外科医の条件―」を除いた全ての作品が平均視聴率10%以下と振るわない。「相棒」や「ドクターX」など刑事・医療ものに強いテレビ朝日や、「VIVANT」「アンチヒーロ