熊本県の国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」で、かつての差別の歴史などを紹介する展示スペースが増改築され、13日、新たに資料館としてオープンしました。 「菊池恵楓園」では、かつて国の誤った政策で強制的に隔離されたハンセン病患者をめぐる差別の歴史などを知ってもらおうと、関係資料の展示スペースが設けられていましたが、より多くの人たちにハンセン病の問題を考えてもらいたいとして施設の増改築が行われました。 展示する資料の選定などは入所者がみずから行いました。 13日は国や県、それに入所者でつくる自治会の関係者が出席した記念式典があり、テープカットのあと、新たに資料館となった建物でおよそ400点の資料が公開されました。 このうち高さ2メートルの「隔離の壁」は、入所者の逃走を防ぐために居住エリアを囲うように設置されていた壁の一部で、壁面にはハンセン病の歴史を伝える映像が映し出されています。 また、実際に