『広く開かれた大会』 パリで100年ぶり3回目となるオリンピックのテーマにふさわしく、開会式は夏のオリンピックでは初めてスタジアムの外へ飛び出し、市内を流れるセーヌ川沿いで行われます。6キロほどの距離を船に乗ってパレードする予定です。 選手たちを乗せた船はおよそ90隻で、下流側の「オステルリッツ橋」を出発し、川岸で大勢の観客が見守るなか、ノートルダム大聖堂やルーブル美術館の前を通過してエッフェル塔の足下にある「イエナ橋」まで進みます。選手たちはそこで船を降りて式典などが行われるトロカデロ広場に向かうことになっています。 選手たちの様子を32万人余りの観客が見守ることになります。 一方で、フランス国内では25日夜から26日朝にかけて高速鉄道TGVの複数の路線で設備が放火される被害を受けました。鉄道網をねらった大規模な攻撃だとして警戒感が高まる中、厳重な警備のもとで開会式が始まります。